先週日曜の福島8レースは、若手騎手競走でした。
2024年4月14日（日曜）8R　4歳以上1勝クラス
10頭立てと頭数は少なめ。その鞍上をみていくと、おお、このレースに騎乗した騎手全員に減量記号がついている。珍しい。最近では記憶にないなあ。ただし全員がいわゆる見習騎手ではなく、永島まなみ騎手は中央地方を通じて100勝を超えたので、女性騎手の2キロ減を示す◇（ダイヤ）です。

かつてはどうだったのだろうと、過去の若手騎手競走を調べてみると。2004年から現在の形の騎手競走が行わえていますが、それ以前は1990年に10クラ、1991年に10クラ、1992年に4クラ行われていたのみ。そのいずれもが、減量騎手のみの騎乗でした。当時は騎手免許取得3年未満なら減量が受けられたということで、若手騎手競走の騎乗可能騎手も同じ条件で区切っていたんでしょうかね。

そのあたり「中央競馬年鑑」に載ってないかしら。1990年=平成2年の「中央競馬年鑑」をめくってみると、最初のページの"年誌"の1月の欄にこうあります。

14日　1回京都競馬第5日から「見習騎手戦」が復活。関西では昭和39年以来26年ぶり。

おおお。もう少しページをめくると60ページの"特記事項"にこんな記述が。

第1回中山　見習騎手競走を2競走実施（昭和59年以降中断していた）

おおおおお。第1回京都の項にも見習騎手競走を2競走実施の記述がありました。経緯は不明で詳しい条件も記述はありませんが、とにかく久しぶりに中央競馬で若手騎手競走が行われたのが1990年の1月であったと。
この年最初に行われた若手騎手競走は、1月14日の京都2レース、ダート1800mの未勝利戦。勝ったのはメジロネルソン、勝利騎手は...武豊！ 武豊騎手は1987年デビューなので免許取得後丸4年弱。この勝利は武豊騎手の通算318勝目。当時は100勝を超えていても減量騎手だったというのがここでもわかります。ちなみにこの年、武豊騎手は若手騎手競走を3勝しています。関西で行われた若手騎手競走5クラ全てに騎乗して3勝、2着2回とオール連対。すげえ。

若手騎手競走、いまはローカル場で行われていますが、小塚が実況を始めた頃は東西本場でも施行されていました。本馬場入場曲がロッキーのテーマ。懐かしい。ほぼ全て平場ですが、2013年の第80回日本ダービー当日にホープフルジョッキーズという若手騎手限定の特別戦が行われました。実況は小塚。このときはせっかくのダービーデーということで、ワールドオールスタージョッキーズみたいに、ジョッキーの名前もレース中に呼んで実況しました。1986年以降で、若手騎手限定の特別競走はこのレースだけのようです。

最近はありませんが、かつては新潟芝1000m直線や、東京芝2400mでも若手騎手競走が行われたことがあります。2500m以上では行われたことがない模様。
先週までの数字で、若手騎手最多勝は鮫島克駿騎手で16勝、2位は横山武史騎手で15勝。西村淳也騎手と荻野極騎手が14勝で続きます。最近デビューの騎手が多いのは若手騎手競走のルールが変わったからでしょうかね。かつては100勝を超えると若手騎手に騎乗できませんでしたが、現在は騎手免許取得7年未満であれば勝利数に関係なく騎乗ができます。

今週の若手騎手競走は日曜福島6レースの1クラのみ。3歳未勝利、ダート1700m、15頭。亀田温心騎手（6年目）以外の14人は減量記号がついています。若手騎手の奮闘にご声援ください！

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では、4月 20日（土） の出演予定です。
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[ラジオNIKKEI第1]

＜解説＞
田村明宏（競馬ブック）
能勢俊介
郡和之（日刊競馬）

＜パドック解説＞
加藤剛史（馬サブロー）1R-4R
松本智志（競馬ブック）5R-8R
吉岡哲哉（競馬ブック）9R-12R

＜主なコーナー＞
9:35頃 「パドック解説者 レース展望」
10:00頃 「週間ニューストピックス」
11:00頃 「メインレース展望」
11:50頃 「能勢俊介の"今日の勝負どころ"」
12:00頃 「JRAホッと耳より情報！」
12:55頃 「野元賢一の『競馬のツボ』」
13:25頃 「メインレース展望」
13:55頃 「今週の注目数字」
14:25頃、16:15頃 「トレセンレポート」出演：野元賢一（日本経済新聞）
16:30頃 「あすの重賞展望」

東京実況：山本直（1R-6R）大関隼（7R-12R）
進行：稲葉弥生、藤原菜々花、小林雅巳
パドック進行：大関隼、稲葉弥生
福島実況：米田元気（1R-6R）山本直也（7R-12R）

[ラジオNIKKEI第2]

＜解説＞
小宮邦裕（研究ニュース）
関根慶太郎（日本経済新聞）

＜パドック解説＞
松浪大樹（大阪スポーツ）1R-6R
荒木敏宏（競馬評論家）7R-12R

＜主なコーナー＞
9:35頃 「第3回京都競馬 馬場情報」（インタビュー）
9:50頃 「第3回京都競馬 イベント情報」（インタビュー）
9:55頃 「パドック解説者 きょうの狙い」
10:20頃 「一般レースの狙い」
10:50頃 「メインレース展望」
11:20頃 「週の中間の話題から」
11:45頃 「日曜重賞レース展望」
12:10頃 「JRAホッと耳より情報！」
12:50頃 「大穴一発！一攫千金を狙え！」出演：棟広良隆（競馬アナリスト）
13:15頃 「解説者 今日の狙い目」
14:15頃 「パドック解説者 メインレースの狙い」
16:00頃 「明日のメインレースの見どころ」

京都実況：檜川彰人（1R-6R）三浦拓実（7R-12R）
進行：中野雷太、髙田洋子
パドック進行：森恵里奈

※出演者、各コーナーの放送時間、放送内容などは変更となる場合があります