この番組は「賢い患者」をテーマに、
患者を取り巻く事例を紹介しながら、
問題のポイントと考え方をお伝えしていきます。
4月26日の放送では、「オンライン資格確認」をテーマにお話いただきます。
パーソナリティ:
認定NPO法人ささえあい医療人権センター COML理事長 山口育子
進行:
フリーアナウンサー 町亞聖
【内容】
●資格確認とは
病院・クリニックなどの医療機関や薬局では、
患者が加入している医療保険を確認する必要がある。
この作業を「資格確認」と呼ぶ。
●オンライン資格とは
これまで医療機関を受診すると、
月が変わるたびに保険証の確認を求められ、
保険証の「資格確認」を行っていた。
ただし、その場で資格確認ができていたわけではなく、
レセプト(診療報酬明細書)を審査支払機関に送った段階で
「この人は会社を辞めてこの保険の資格は切れている」ということが判明し、
レセプトが医療機関に戻され、
医療機関ははじめてそのことを知るという状況だった。
審査支払機関はリアルタイムの被保険者の資格状況を把握しているということで、
医療機関と審査支払機関をオンラインでつなぐことにより、
リアルタイムに保険の資格確認をするようにしたのが
「オンライン資格確認」。
●利用の際のポイント
・オンライン資格確認のためには、
従来通り健康保険証を持参するか、
マイナポータルで保険証代わりに使用できる
手続きを終えたマイナンバーカードを持参する。
・2023年1月からは、オンライン資格確認システムを活用して、
電子処方箋も始まっている。
医薬品情報の共有を同意すれば、
医師が医薬品の処方をする段階で
他の医療機関で処方されている医薬品との重複がないか、
一緒に服用してはいけない併用禁忌と呼ばれる薬が出ていないかの
チェックが可能になる。
ただし、電子処方箋を発行している医療機関と、
電子処方箋を導入している薬局の存在が不可欠。
詳しい内容は、ぜひ放送をお聴きください。
また、健康保険組合連合会、けんぽれんのサイトも合わせてご覧ください。
※当番組で取り上げている情報は収録時点のものになります。
最新の情報はご自身でお調べください。
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次回は、5月24日(金)に放送予定です。