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胎動(6) [胎動]

2005/1/21(金) 11:37 投稿:和島英樹  記事URL トラックバック ( 0 ) コメント ( 1 )

株式市場では震災をきっかけに建設株が急騰したが、それ以外の銘柄は、やはり震災による景気の落ち込みを懸念した売りが出て、相場はさえない動きとなっていた。94年に日経平均株価は2万1000円台に乗せたものの、震災を契機に2万円台の大台も割り込み、下値模索を余儀なくされていた。

1月末になって証券金融新聞社では兜町の安居酒屋で遅めの新年会を開いたが、出るのは部数の減少を愚痴る声ばかり。この日は編集局が中心だが、販売局や広告局からは「編集が面白い記事を書かないのが部数減少の要因」と戦犯扱い。全社の会議ではデスクの日高や総合キャップの中井戸が吊るし上げられるのがパターンとなっていた。

中井戸は「せめて個別材料株や仕手株でもにぎわってくれれば、個人投資家の部数は増加するのに」と焼酎を煽りながらつぶやけば、日高は「証券会社に売上を頼る販売方針こそ問題ではないか」などとすでに酔って赤い顔をしかめた。こうした状況では他の記者も意気消沈で、悪い酔いばかりが進む。

ただ、株式専門紙の宿命は相場が上がれば新聞が売れ、下がれば減るという、典型的な市況連動型産業であるという点だった。個人投資家は株価が上がれば投資の情報を得るために新聞を購入するが、下落局面では自分の保有する銘柄の株価すら見たくなくなるという構図なのである。記事の良し悪し以前に、株価の状態なのだった。「株式市場は経済を映す鏡」といわれるが、バブル経済崩壊の後遺症に加えて阪神大震災の影響が重なり、鏡は下向きを映すばかり。安居酒屋からカラオケへ、そして最後は上野のスナックと飲み歩いても皆の気分は晴れない。挙句には記者同士の言い争いになるという、後味の悪い新年会になってしまった。

次を読む〜「胎動(7)」


 

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1Re: 胎動(6)

読みましたよ。一部、杉浦が杉村になってましたぜ(笑)。今後を楽しみにしてます。

2005/1/27  01:01  : 北浜流一郎 / 編集

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