原油価格上昇、WTI100ドル予想も?! [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2018/09/27(木) 20:06 大橋ひろこ

9月27日NYMEX WTI原油価格は72ドル台にまで上昇してきました。JPモルガンは2018年末に75.83㌦,2019年は76.80㌦まで原油価格が上昇すると予測しています。カレンダー的にはガソリン需要期と暖房油需要期の端境期とされる今、なぜ原油価格が急上昇しているのでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は石油ガスジャーナル顧問 山内 弘史氏をお迎えし原油価格上昇の背景と今後について見通しを伺いました。


足下の急上昇の背景は23日にアルジェリアで開かれた
OPECとOPEC非加盟産油国会議で原油増産が見送られたことにあります。
トランプ大統領は原油増産を要望しており、市場も一定の配慮がある可能性を
期待していたのですが、OPEC諸国もロシアなどもこれを拒否。


OPECは6月末の総会で100万㌭/日の増産を決定していますが、
7月の生産量は3,221万㌭/日で8月も7月比で42万㌭増の
3,263万㌭にとどまっています。


リビア,ナイジェリア,コンゴの生産枠外国を除くOPEC12カ国の
合意生産量は2,975万㌭/日,予定減産量(増産)は118万㌭/日でしたが、
実際には136万㌭/日の減産となっています。


つまり、OPECと非OPECは増産したくない、ということ。
その必要はないとの判断を下した背景には、増産によって価格を
下げさせたくないという事情もあるでしょう。
産油国にとっては油価が高い方がいいに決まっています。
会合前は「米国の制裁でイラン産原油の供給が減少する分をカバーする」
としていたのですが、産油国らは70㌦前後の原油価格維持を選択したのです。


米国はイランへの再制裁を実施、同盟国に対しイランとの原油取引の停止を
求めています。これによって既にイランからの輸出量は減少に転じており
8月の生産量は363万㌭/日と7月比15万㌭の減産となっています。

また、経済危機に瀕するベネズエラはピーク時には240万㌭/日原油生産量がありましたが、
2018年8月124万㌭/日まで落ち込んでいいます。


トランプ大統領は中間選挙に向けてガソリン価格を下げさせたいとの思惑があるのですが、、、

切り札とされる戦略備蓄(SPR)の放出で価格は抑制できるでしょうか。

トランプ大統領は10~11月で1,100万㌭のSPRを放出するとしていますが
日量18万㌭程度にすぎず、これでは供給減を到底カバーできないと山内氏。

ここからの原油価格は下がりようがありません。

詳しくはオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きくださいね。

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