順鞘か逆鞘か~ゴムの価格変動要因vol2 [大橋ひろこコラム]
2015/01/13(火) 23:07 大橋ひろこ
ゴム相場の大きな特徴として、トレンドが長いということが上げられます。一度トレンドが発生すると数か月から数年にも及ぶことがよくあるのですが、何故でしょう。

そして、その大きなトレンドの中にも年間の値動きのクセやサイクルが存在します。ゴムは「ゴムの木」から採取するゴムの樹液量が生産量の原点。つまり農産物なんですね。天気や生産地の季節要因によって価格変動があるのです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
前回と今回の2回はゴムのファンダメンタル分析について。
フジトミ 情報サービス室 斎藤和彦さんに伺っています。
今回はゴムの変動要因について伺いました。

このシリーズは是非、資料をご覧いただきながらお聞きください。
このブログの右側にある「ファンダメンタル分析シリーズ」
という青いバナーをクリックしていただけますと、
今シリーズのオンデマンド視聴とそれぞれの回の資料のDLができます。

①順鞘相場と逆鞘相場

先物市場においてはどの商品銘柄でも同じですが、
先物価格には、限月という概念があります。

期近限月といって、スポット(現物市場)にもっとも近いのが
現在2015年1月時点でのゴム市場の場合、2015年1月限となります。
つまり今月には納会といって決済期限が来る限月が期近限月です。

ゴム市場は期近限月の他に2015年2月、3月、4月、5月、6月と
合計6本の限月の取引が行われており、
最大で半年先のゴム価格の取引があるというわけ。

この限月間の価格差のことを「鞘」といいますが、

順鞘とは、期近モノが安く、期先になればなるほど高くなる状態のこと。
これは供給過剰状態で、弱気スプレッドとなります。

反対に逆鞘というのは、期近モノが高く、期先になればなるほど安くなる状態。
この場合、現物市場でモノがない、需給がひっ迫しているために
現在のゴム価格が上昇してしまっているということで、
先物市場でもスポット価格に近い期近モノが高騰しているということです。

ゴム相場を見るうえでは、この鞘関係を見るのがとても重要です。
現在のゴムの期近限月と期先限月の鞘は15円ほどの順鞘となっています。
つまり、売りが優勢な相場。昨年2014年は年間を通じて順鞘状態が
続きましたが、ゴム相場は下落トレンドが続いていました。
つまり、鞘を見るだけでも、売りが優勢な相場であることが分かった、
ということですね。

例えば現在のTOCOMの金市場の鞘を見ると、ほとんど期近限月と
期先限月の価格差がありません。これは同鞘状態であるということですが、
こういう場合、鞘関係だけでは先が読みにくい。
金融商品化してしまった金市場には、ファンド玉も大量に入っており、
他市場とのアービトラージも盛んに行われているために
鞘のゆがみが生じにくいものと思われます。

この意味でゴム市場は鞘が開きやすく、需給状況が読みやすい。
ゴムを取引する際には、まず、鞘関係を見ることが最も重要です。

②季節要因による価格変動パターン

ゴムには増産期と減産期があります。

10月~12月にかけてが増産期。
モノが市場に出てきますから価格は安くなりがちです。

4月~6月にかけては減産期。

ソンクラン(水かけ祭り)というお祭りの時期は生産も止まるため、
需給がタイトとなります。そのため価格は高くなりがち、、、
とされています。

また、中国の春節(1~2月*今年2015年は2月15日から)
国慶節(10月上旬)の前後には中国の買いが旺盛となることもあり、
市場の注目となってきているようです。

季節的要因の他にも、産地の現物相場の価格や上海ゴム市場が
TOCOMのゴム価格に与える影響や、
変動要因として注目される経済指標なども
斎藤さんにお伺いしています。

ブリジストンの12月決算はゴム関係者が注目する大きな変動要因
だそうですよ。

詳しくはオンデマンド放送で斎藤さんの解説をお聞きくださいね。

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