TOCOMの市場参加者構成とヘッジ取引 [商品先物取引のイロハ(~15年6月)]
2015/06/16(火) 23:36 山本郁

「商品先物取引のイロハ!!」シリーズ、コメンテーターは、東京商品取引所 広報部 佐藤さや香さんです。
今日のテーマは『TOCOMの市場参加者構成とヘッジ取引』 

TOCOMの市場には色んな方々が様々な目的で取引に参加しています。 
昨年9月のデータですが、TOCOM市場全体における取引の割合は
実際に商品を取り扱う事業者が約12%
自己の資金で売買を行い利益を追求する法人、プロップ業者が約33%
個人投資家が約30%

市場別に見ると、貴金属・石油市場はプロップ業者の割合が高く、ゴム市場は海外からの取引の割合が高くなっています。
これはTOCOMのゴム価格が国際的な指標価格となっているからと考えられます。
取組高(売買契約をしたまま決済していない売買の数)の割合で見ると、商品全体で、事業者が約27%、プロップ業者が約5%、個人投資家が約45%。
つまり、事業者や個人投資家が比較的長期にポジションを保有する傾向にあることがわかります。

このようにTOCOM市場は、様々な参加者が、現物の調達、資金運用など様々な目的で参加していますが、もう一つ
マーケットに参加する目的の一つに「ヘッジ取引」があります。
値段が動く商品を扱って商売を行っている事業者は、常に商品の値動きによる危険にさらされています。
こうしたリスクを避ける為に使われるのが「ヘッジ取引」です。
「ヘッジ取引」とは、先物価格と現物価格が連動した動きをする性質を利用して、現物市場と反対の取引を先物市場で行うことによって、価格変動によるリスクを制御または排除することを目的とした取引。
そして、ヘッジ取引の基本的なメカニズムは、現物市場で発生する損益を先物市場で発生する損益で相殺するところにあります。
ヘッジ取引を行うことによって、その後、価格がどのように変動しても、ヘッジ取引を行った時点の価格で、将来の購入価格や売却価格を確定することが可能になるのです。

佐藤さんにヘッジ取引を行った場合、行わなかった場合を比較しながら、具体的に説明をして頂きました。
テキストも参考に、ぜひオンデマンド放送をお聴きくださいね。

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