米中貿易戦争はどこまで拡大するか [亜細亜大学教授 後藤康浩さん]
2018/07/09(月) 23:40 山本郁
「トランプのポーカーゲームのように、お互い強気に出て、どこかで降りるんだろうと思っていた」
本日のコメンテーターの、亜細亜大学都市創造学部 教授の 後藤康浩さん。
トランプ氏も習近平氏も降りるタイミングを逸し、ついに7月6日貿易紛争から貿易戦争へと突入してしまいました。
今の段階では340億ドル相当の中国製品に対する追加関税発効と、米中の貿易量からすると非常に少ない量ですが、今後エスカレートする可能性があるということで世界が注視しているわけです。

この米中貿易戦争の背景は、歴史的にとらえる必要があるのです。
まず、中国の経済が成長して追い付いてくることに米国が恐怖を感じているということ。
GDPで見ると、中国はとっくに日本を追い抜いて、米国にかなり接近しています。
2017年、米国のGDPは19兆3,500億ドルですが、中国は12兆146億ドルと、62~3%の規模まで来ているのです。
あと5~10年のうちに逆転が起きるだろうと見られています。
ただ、人口が14億もある国ですから、GDPも全体量で大きくなることは仕方ないわけです。
米国がそれ以上に恐れているのが、企業の規模で追い抜かれること。

世界の大企業を見る指標として、米経済誌の「フォーチューン 」が年に1回発行する「グローバル500」がありますが
そのトップ500社の中に中国が登場したのは1990年代半ばのこと。
1995年にはわずか3社しかランキングしていませんでした。
当時日本は149社、米国は151社と日米が圧倒的に多かったのですが、
それが21世紀に入ってどんどん中国企業が台頭し
2017年は中国109社、米国132社と肩を並べるようになってきたのです。

企業は資本主義の根幹。市場経済の基礎です。
この企業規模で追いつかれるとこれから先何が起こるか分からないという不安があるため
ここで何としても中国を叩いておかなくてはならないというわけです。

また、中国が自由貿易体制を利用して、自国の産業、企業に有利な状況を作り出したとの判断が、トランプ政権にはあります。
米国の対中投資が合弁義務などで縛られる一方で、中国が米企業への投資を自由に行っているからです。

この貿易戦争の今後の見通し、後藤さんは割と楽観的にも見ているというのですが...。
詳しくはオンデマンド放送をお聴きくださいね。

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