中国・米国間需給で決まっていく世界のエネルギー市場 [大橋ひろこコラム]
2018/03/28(水) 23:33 大橋ひろこ

世界最大の原油輸入国はどこでしょう?!

2017年、中国が世界最大の原油輸入国に躍り出ました。これまでの世界一は米国です。

※2017年年間原油輸入量840万㌭/日。(米国は790万㌭/日)

国内石油生産量が減少する中、中国は新規製油所能力や戦略在庫能力を拡張してきました。この結果、国内生産減を外国からの輸入量の増大で補うことができるようになったのです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今回は石油ガスジャーナル顧問 山内弘史さんにお話しを伺いました。

中国は2016年に非OPEC産油国中で最大の減産となっています。

2017年の液体燃料生産量は480万b/d 2016年比10万b/d減。
2018~2019年は更に減少となる見込みですが
2017年の中国の液体燃料消費量は前年比40万増と世界最大の増加です。
消費量は9年連続増加しており、エネルギー確保が急務でした。
実は、2017年は国内消費量の伸びよりも原油輸入量が増加しています。

 
2017年の原油輸入量の56%はOPECからですが、2012年には67%だったことを考えると、
OPECからの輸入は減少しています。輸入が増加したのはロシアとブラジルで
それぞれ9%から14%へ,2%から5%となりました。

 
原油だけではありません。中国は2017年、韓国を抜いて
日本に次ぐ世界第2位のLNG輸入国になっています。

  
中国のLNG輸入は大気清浄化政策によるもので、暖房需要が高まる
12月には7.8Bcf/日と急増。11月ころからLNG市況にも影響を及ぼしました。
というのも、中国の天然ガス在庫能力は限定的で、消費量の3%程度。
つまり、備蓄できないため需要が高まる時期に輸入量が爆発的に増加する、
という特徴があります。中国の存在感が市況に大きく影響を及ぼす時代ですね。

一方、これまでの巨人、米国はどうでしょう。

シェール革命で世界一の産油国となりました。
2018年3月第3週(12~16日)には生産量が1,041万㌭/日へ。
2月第3週が1,027万㌭/日だったから,1カ月で14万㌭増です。

4月には少なくとも1,050万㌭/日を超える可能性が極めて大きいと
みられます。注意を要するのは,これは7大シェール鉱床の生産予測であり、
170万㌭/日前後のメキシコ湾沖合油田での増産分を加えると
1,060万㌭/日となることも想定しておかねばなりません。

米国がこれほどの増産をしながら、なぜWTI原油価格は
65~66㌦台に急騰したのでしょうか。

山内さんに伺いました。
詳しくはオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きくださいね。

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