原油相場需給と地政学リスク [大橋ひろこコラム]
2018/02/28(水) 23:42 大橋ひろこ

米国に記録的な大寒波が襲来し暖房用需要が増え年明けからWTI原油価格は66ドル台へと上昇し014年12月4日以来の高値を付けました。2月に入ると長期金利上昇から米国の株式市場が急落し、WTI原油価格も2月2日から6日間連続で下落。2月9日から3日間は60ドルを割り込むなど巻き込まれる相場となりましたが、足下では64ドル台へと反発しています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギーアナリスト 藤沢治氏をお迎えして
原油価格の現状と今後の展望を伺いました。

EIA:米国エネルギー情報局は、米国の2018年の原油生産量が
2017年より日量126万バレル増え、日量1,000万バレル以上になると予測しています。


また、IEAは2月の市場報告書で、世界の2018年の石油需要は日量140万バレルとしていますが、
一方で米国の原油生産量は前年より日量152万バレル増加するとしており、
世界の需要増は米国の原油生産増で全て賄われてしまうという試算を出しています。

需要を上回る供給がある、ということですね。

季節要因的には、冬季暖房需要期から夏季ガソリン需要期への端境期に入り、
需給のタイト感はありません。

足下では需給要因での買い材料がない中、米国での減税、金利動向など
金融経済要因が原油価格を牽引するとみられます。ドル安加速なら原油高ですが
ドル高に転じれば原油価格は上値重く推移することが予想されます。

中期的には2018年もOPEC/非OPEC産油国の協調減産の行方も重要ファクター。
価格維持のためには協調減産を続けざるを得ないと思われるのですが、
もし協調減産が中止されれば価格下落は必至。6月の定例総会には注目が集まります。

価格を押し上げる材料として懸念されるのは地政学要因。

中東では、イスラエルとイランの対立が激化。シリアをめぐるロシアと米国の
駆け引きも予測しがたい中で今年は北朝鮮問題も重くのしかかり、世界は紛争だらけ。

またサウジアラビアの王室内の内紛も懸念材料となるなか、
サウジとイランの対立激化で小規模ながら軍事衝突でも起きれば、
ホルムズ海峡からの原油供給が一時的に途絶し、
原油価格が80-100ドルを窺う展開となるというシナリオも否定できません。

ここからのポイントを藤沢さんに伺いました。

詳しくはオンデマンド放送で、藤沢さんの解説をお聞きくださいね。

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