5~6月、WTI原油価格は50ドル台から41ドル台へと10ドル近くの下落を見せました。この間。米国原油在庫が減少に転じていたにもかかわらず、、、です。原油市場では毎週発表される米国原油在庫が価格変動の材料とされていますが、足元では米原油在庫とWTI原油価格の逆相関が崩れています。ファンダメンタル分析は機能しなくなったのでしょうか。
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットエッジ代表取締役 小菅努氏にお話をうかがいました。
小菅氏はCFTCが公表したレポートをご紹介くださいました。
今、原油市場ではATS取引、いわゆるコンピュータートレード比率が
63%にまで高まってきているのだそうです。アルゴリズム取引やHFTと言われるような
機会による取引ボリュームがここまで増えてきているのかと戦慄を覚えますが、
小菅氏は、こうした取引はあまりファンダメンタルを分析を織り込んでいないのではないか、
と指摘。人間による裁量での取引とは違ったモデルで市場が動いている可能性が。
なかなか興味深いレポートです。
さて、ここから。
7~8月はリバウンド、再び50ドル台にタッチした原油価格ですが、
やはり50ドル台からの上昇は難しいようで、反落基調へ。
40~55ドルでのレンジ相場が長期化しています。
40~45ドル台では米シェール生産のリグ稼働数、産油量減少が確認
されていますが、シェール企業の設備投資減少、新規投資抑制で
安値限界は確認できたと小菅さん、下値は40~45ドルで堅いとみられます。
しかし、1~2月の50~55ドルはリグ稼働数の増加ペース加速を
促した経験があり50ドル台となれば生産増の警戒感。
価格が大きく上がる材料には乏しいのが現状ですが、
サウジアラムコが9月の出荷を大幅削減との報道があり、
これが実現するならば原油在庫減少は加速し55ドルブレイクの可能性も。
詳しくはオンデマンド放送で小菅さんの解説をお聞きくださいね。
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