原油の膠着相場続く一方で銅価格が上昇 [大橋ひろこコラム]
2017/08/03(木) 23:12 大橋ひろこ

アメリカの株式市場ダウ平均株価は、連日の最高値更新が続いていますが、日本株はもみ合いが続き、コモディティ市場も年初からみると大きな動きはなくレンジ内での取引が続いています。FRBが追加利上げにやや慎重な姿勢をみせるようになっていることや、ECBが量的緩和のテーパリングを進める姿勢を示していることもあって、ユーロは対ドルで2年半ぶりの高値をつける動きとなっており、ドル安が進んでいます。ドル安はドル建てで取引されるコモディティの押し上げ材料ですが、年後半のポイントは何でしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員 芥田知至さんにお話を伺いました。


OPEC総会が開催された5月25日に、需給引き締まり期待から原油価格は
一時52.00ドルまで上昇しましたが、産油国による協調減産の延長が決定された後は、
材料出尽くし感や供給増加観測などから下落に転じ、
6月21日にはWTIで42.05ドル(2016年8月以来)まで反落となりました。

足元では、7月24日にOPEC加盟・非加盟の産油国が
協調減産の実施状況を点検する共同閣僚監視委員会を開催してから反発しています。
追加的な原油生産の抑制策を打ち出すのは、難しいとの観測で、あまり期待がなかったのですが
予想外に追加の原油生産抑制策が出てきたことが評価されているようです。

1、 サウジアラビアが8月の原油輸出量を前年同月比約100万バレル抑制する意向を表明
2、 減産合意の適用を免除されてきたナイジェリアの産油量を現在の日量180万バレルから
増加させないこと、将来的に減産を行うことで合意。

これらが原油需給の引き締まり観測につながったとみられます。

また、24日、石油サービス会社ハリバートンのCEOが、
米石油掘削リグの稼働数に頭打ちの兆しがみられると述べたことや、
米独立系石油・天然ガス会社のアナダルコ・ペトロリアムが
2017年度の設備投資を削減する意向を示すなど、一部では、
米国シェール原油生産の鈍化につながる動きも出始めていることも材料視されました。

今後米国では、ガソリン需要がピークアウトする時季に差し掛かりつつあるりますが、
シェールオイルなど原油生産量の鈍化観測が生じてきており、
大幅な需給緩和観測にはつながりにくいと芥田さん。
OPEC加盟・非加盟の産油国動向についても、サウジアラビアに続き、
アラブ首長国連邦も原油輸出削減の意向を示すなど、協調減産の求心力を保っています。

しかしながら過剰な石油在庫を抱える状況がすぐに解消される見込みはなく、
原油相場の上値は重く、年後半も下値40ドル程度、上値60ドル程度とする
ボックス圏が長期に渡って続きそうな状況は変わらないとの見方が大勢です。

世界景気の先行指標として注目されることも多い銅相場が、
節目である6,000ドルを超えて堅調に推移しています。

銅はドルとの逆相関の度合いが最も強いコモディティとされることもあると芥田さん。
足元では、ドル独歩安の様相にて、金融要因が最も大きいとみられるのですが、
銅の最大消費国である中国需給の先行きについて安心感が出てきているのだそうです。

自動車販売は、小型車向けの自動車取得税の減税が縮小されたことを受け鈍化しています、
前年並み前後の台数は維持。不動産市場は当局が過熱抑制に向けた規制強化策を講じる一方で、
市場を過度に冷え込ませることも回避できており、
電力インフラの建設が、中長期的に継続する見通しに変わりないことが
改めて材料視されているという側面もあるようです。

今後の銅価格展望は?!
中国や米国の景気は、銅相場の一段高を支援するほどの力強さがあるでしょうか。
芥田さんに伺っています。詳しくはオンデマンド放送で芥田さんの解説をお聞きくださいね。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

「コモディティ投資をじっくり学べる一日」

9月9日土曜(大阪)、そして9月23日土曜(東京)

東京商品取引所ほか主催「コモディティ・フェスティバル2017」が開催されます!


世界を動かすコモディティ。
その魅力から現在のマーケット、トレード手法まで詳しく取り上げます。
プレゼント抽選会ありますよ~!

詳しくは下記のバナーをクリックしてください(公式サイトへアクセス)。

コメント