パラジウム上昇、プラチナとのパリティ目前の背景 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2017/06/14(水) 23:07 大橋ひろこ

プラチナとパラジウムの価格が、パリティ(1対1、等価)に接近しています。
プラチナのほうが高く、プラチナとパラジウムの価格は5倍程度にまで広がっていたこともありましたが、プラチナ価格はここ数年冴えない値動きが続く一方で、パラジウムの上昇が続いています。この背景には一体何があるのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はICBCスタンダードバンク東京支店長池水雄一氏にお話を伺いました。


パラジウム価格は16年ぶりの高値928ドルに迫る上昇となっています。
今年4月の安値から23%の上昇となっています。
プラチナの頭の重たさと重なり、プラチナとのスプレッドは現在50ドル程度。
6/9金曜日には一時30ドルまで接近しました。

足元ではリースレートが急騰中。
貴金属も通過と同じように貸出金利をともなう貸し借りが行なわれています。
貴金属を担保にして資金を貸し借りするする際の金利のことを、リースレートと呼びます。

借り手は、借りた貴金属を一旦売却して生産費用にあてる鉱山会社や
現物の売りポジションを望む貴金属ディーラーなど。

リースレートが高くなる場合はその貴金属の供給量が少ない状態。
逆にリースレートが低下している状態は供給量が多いと考えることができます。

現在、ゴールドのリースレートは0.3% プラチナは0.6%であるのに対し
パラジウムのリースレートは12%にも上昇しているのだとか。

これは、現物が足りないという状況ですね。

池水さんによりますとパラジウム2012から6年連続の供給不足に陥っています。
供給の最大手はロシアのノリリスク・ニッケル社です。
ロシアの生産はほぼノリリスク一社と言っても過言ではありません。
次いで南アフリカとなっています。
ロシアの戦略備蓄はほぼ底をついた、とささやかれていますが、
現状のマーケットを見るに、その指摘は間違ってはいないでしょう。

Nymexの在庫も1.3トンと2003年以来の低いレベルにまで減少しています。

パラジウム高騰の最大要因は供給不足である中で、ガソリン車需要が
ディーゼル車より堅調であることが挙げられるでしょう。

プラチナを触媒に使用するディーゼルエンジン車はVW車の問題などから敬遠される傾向が。
米国や中国などの自動車大国ではガソリン車が主流ですが、
パラジウムはガソリン車の触媒として使用されています。

今後のポイントは?!
また今後、パラジウム価格がプラチナを超えて上昇を続ける可能性はあるでしょうか。
詳しくはオンデマンド放送で池水さんの解説をおききくださいね。

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