レンジが続く原油相場、ここからのポイント [大橋ひろこコラム]
2017/04/26(水) 23:29 大橋ひろこ

OPECの減産合意の遵守率は意外に高かったものの、米国の原油在庫増で供給過剰感が高まったことで3月、WTI原油価格は50ドル台のレンジを下方ブレイク。米国の商業用原油在庫が5億3千万バレルと市場最高になり、また石油掘削リグの上昇が弱気材料となりました。OECD諸国全体で第1四半期は、在庫増となっています。

3月末からリビアでの武装勢力による生産減少、OPECは6月以降も減産を継続するという観測から原油価格は下げ止まり、4月6日の米軍のシリアの軍事基地への攻撃で、地政学的な不安要因により再び50ドル大台を回復。しかし、50ドルレンジを維持するのは難しく、価格は再び40ドル台へと下落しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミスト藤沢治さんに原油市場を取り巻く材料と
今後の展望を伺いました。

ここからの原油市場の最大の関心は5月25日のOPEC定例総会。
現時点では減産の継続が決定されることを前提とした価格となっているため、
足並みが乱れることがあれば価格の下落要因となります。
市場予想通り減産延長が合意されたとしても、
これまでのような高い遵守率が維持できるのかどうかがポイントとなってきます。


米国のシェールオイルの生産回復も弱材料。
EIAは2017年のシェールオイル生産を日量60万バレル増と予想していますが、
藤沢さんはこの数字に懐疑的。日量100万バレル増にまで膨らむ可能性を
指摘されています。50ドルにまで原油価格が上昇してくると、シェール生産も
採算が見合うため、足元では増産基調がトレンドとなっています。

対して米国のガソリン需要は思ったほど伸びていません。5月末から
ドライビング・シーズンに入るので、需要増が期待されており
IEAは2017年の世界の石油需要を前年対比日量130万バレル増としているのですが、
足元の世界経済状況では、あまりに楽観的な予想のような気がしますね。

米国の対イラン制裁の復活もささやかれ、シリア、イラク、IS,そして
アラブ/イスラエル紛争激化と中東の不安定化は価格高騰要因となりますが
地政学上のリスクが価格を引き上げた場合、その高値は長期化しないものです。

藤沢さんに今後の価格動向を展望いただいています。
詳しくはオンデマンド放送で藤沢さんの解説をお聞きくださいね。

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