今夜11月30日のOPEC総会に注目が高まっています。 ナイジェリアとリビアは内戦状態にあり原油生産が落ち込んでいる
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は石油ガス・ジャーナル社 顧問 山内弘史さんにお話を伺いました。
OPEC総会にて供給サイドの材料が原油価格を大きく動かすもの
現在の世界の需要はどうなっているのでしょう。
IEAの11月の石油市場報告では世界需要は10月市場報告から
上方修正となっています。山内さんによると、
ジェット燃料や運輸用燃料需要が大きく伸びているほか、
米国の石油需要が大きく伸びているのだそうです。
米国の2016年1月から11月11日までの需要は日量2009
前年同期比2%もの増加となっています。
おそらく2016年通年でも日量2000万バレルを超過するとみ
2000万超えは2007年以来9年ぶりの需要増となります。
需要が旺盛ですが、実は高水準の米国石油在庫と原油安の影響で
米国の原油生産量は減少しています。
一方で米国は原油の輸入量が増加しているのです。
なぜシェール革命が起こった米国で、
輸入するのか?!実は米国の原油は軽質油。
中東の原油は重質油。
軽質油の精製に適していないのです。
ということで、製油所の能力の問題があるために
米国はわざわざ輸入してガソリンなどの製品にして
消費しているというわけです。
これでは、米国生産量が落ちても、在庫は減らないのでは・・・。
と思っていましたら11月18日現在の米国原油在庫量が
4億8900万バレルと公表されました。
在庫が積みあがったこともありましたので、
いうことは、やはり米国需要が旺盛ということでしょうか。
山内さんは「米国原油在庫量」
実は10月13日から米国原油在庫の統計の取り方が変わったのだ
10月から輸送中の原油は在庫統計から除外されたため、
タンクにある分、ローリー、パイプラインの中に存在する原油は
カウントされません。
11月に発表された4億8900万バレルに3000万を足すと、
しっかり5億バレルを超えてしまいますね。
この点には留意しておきましょう。
米国はこの潤沢な原油在庫解消に向けて、
あまり輸出は伸びていないようです。米国原油は軽質であるため
世界の製油所に適合しないためです。
新たな技術によって大量に生産されるようになった米国の原油は
これまでの重質原油と質が違うために、
多くないのですね。日本の製油所もまた重質油に適合しています。
とはいえ、世界の需要は伸びています。
山内さんによると、世界の石油需給は2017年第3四半期には
バランスし、供給不足に転じると見られます。
ちなみに米シェールの採算価格は草分けバッケン地帯で60ドル前
イーグルフォードは40ドル程度あれば採算が合うそうですが、、
ここからの原油価格展望は?
詳しくはオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きくださいね。
*****************************************
TOCOMスクエアに行って、2017年版投資手帳をゲットしよう!!
来週12月5日月曜日午後6時~「マーケット・トレンド」公開生放送にお越しくださった方15名様に、
東京商品取引所発行協力の「CX FX STOCK DIARY 2017」をプレゼントいたします。
この手帳は、2017年の国内外の主な指標だけでなく、各商品の取引要綱や月足チャート、
更には為替・株式など各種年表も掲載しています。
商品・為替をはじめとする投資に関する情報が網羅されています。
自分の投資成績などを書き込んで、あなただけの投資手帳を作ってください!
「CX FX STOCK DIARY 2017」プレゼント付き、「マーケット・トレンド」公開生放送
入場無料!
日時:12月5日(月)午後6時~
会場:TOCOMスクエア
http://www.tocomsquare.com/#access
〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町1-10-7 東京商品取引所内
<電車>
● 東京メトロ日比谷線 小伝馬町駅(1,3番出口より徒歩5分)
● 東京メトロ日比谷線 都営浅草線 人形町駅(A5出口より徒歩7分)
● 都営新宿線 馬喰横山駅(A3出口より徒歩6分)
● 東京メトロ銀座線 半蔵門線 三越前駅(A4出口より徒歩13分)
<バス>
● メトロリンクEライン「堀留町東京商品取引所」(徒歩1分)
● 江戸バス「堀留町一丁目 東京商品取引所前」(徒歩2分)