シカゴ大豆とトウモロコシの比価から今後の相場を読む [大橋ひろこコラム]
2016/11/16(水) 23:45 大橋ひろこ

トランプ大統領誕生で銅や鉄鉱石などの産業用コモディティが上昇していますが、穀物銘柄は全く冴えません。2016年はアルゼンチン、ブラジルの南米産穀物が天候被害による減産リスクが生じたことで、米国産穀物も4月から6月に急騰する大相場を演じましたが、米国産穀物に天候障害は無かったために史上最高レベルの大豊作。ほぼ収穫も終了し4年連続の豊作が確定しています。



皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はコンチネンタルライス代表取締役 茅野信行さんに
大豆、トウモロコシ相場のここからのポイントを伺いました。


今朝、11/16の日経新聞には「シカゴ小麦 4ドル割れ 一カ月ぶり」の記事。
大豆、トウモロコシ価格も米国産の豊作がほぼ確定したことで安値に沈んでいます。

大豆価格は2016年6月、南米産の天候リスクを受けて
1200セント近くまで急騰したのですが
現在は980セント前後での推移となっています。

2015年11月時点では850セント前後で推移していましたので、
1年前と比較してもまだ100セント近く高い水準にあります。

穀物市場には古くから「豊作に売りなし」といって天候相場で
豊作を織り込んで下落した価格は、収穫期の農家の売り圧力
(ハーベストプレッシャー)を乗り切った後の需給相場で
悪材料出尽くしで上昇するというアノマリーがあり、
今年も天候相場から需給相場への移行期となる10月から
やや大豆、トウモロコシが反発基調となっているのですが、、、

茅野さんは需給を考慮すると昨年より1ドルも高い水準にある
大豆は割高であり、まだまだ下落余地が大きいと指摘。
大底確認にはまだ時期尚早のようです。

また、トウモロコシ価格は1年前時点では370セント近辺での推移でしたが
現在は340セント。昨年より若干安い水準まで売られています。

現在の大豆とトウモロコシの比価(大豆÷トウモロコシ)は2.9
茅野さんの長い経験では2.4~2.5程度が適正であり、
現在の比価2.9はあまりに大豆が割高ですね。

ここから、米国の農家は来年何を植えるかを考えます。
茅野さんによると12月10日くらいまでに、来春作付けする穀物の
種子を購入してしまう農家が多いのだそうです。

農家は、より利潤を求めるため、価格が高く、利益が大きくなるだろうことが
予想される大豆の作付を考えるのではないか?!

来春3月末には「作付意向面積」が発表されます。
USDAが農家に今年何を植えるかアンケートを実施、この数字が出てくるの
ですが、ここで、大豆を作付けする農家が増え、トウモロコシや小麦を
植える農家が減少していれば、比価は修正されることとなります。

つまり、来年2017年の米国穀物は大豆の生産高が増え、
トウモロコシ・小麦の生産高が減るだろう、
ということが現時点の価格で予想できるということです。

詳しくはオンデマンド放送で茅野さんの解説をお聞きくださいね。

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