産業素材関連コモディティ急伸~ゴム相場どう読む [大橋ひろこコラム]
2016/11/10(木) 23:40 大橋ひろこ

ゴム相場が急騰しています。ゴムだけではありません。銅、アルミ、鉄鉱石、石炭など産業素材関連コモディティが足元急伸しているのです。中国がゾンビ企業を淘汰、過剰生産削減を急ぐことによる需給の引き締まりへの期待感もあろうかと思いますが、5年にもわたって続いた長い下落トレンドの底入れ感の背景には、生産コスト割れによる供給減少といった構造的変化もあるようです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。

小針さんは、大統領選でトランプ候補勝利を織り込むような
産業銘柄の上昇も見られた、と指摘します。クリントンのメール問題が
出たころから、資源産業関連銘柄の上昇が加速しているのですが、
トランプ氏が掲げる巨額のインフラ投資、公共事業への期待が
コモディティ市況を動かした側面があったのかもしれません。

では、こうした産業銘柄の上昇は今後も続くでしょうか。
今回はTOCOMゴム市場の展望を小針さんに伺いました。

東京ゴムには比較的はっきりとした相場変動パターンが存在します。
年初高。年明け後の1月から上昇し2月に年初来高値をつけることが多いのです。
この上昇相場の初動は11月。過去20年間平均で、最も安値が出やすいのが11月に
底入れし、相場は上昇に転じる確率が高く、今年もそのパターン通りの底入れ。


月足でみる長期トレンドでは2001年の歴史的大安値62.0円と、
2008年に起こった世界金融危機後の暴落安値99.8円、
今年1月につけた7年ぶり超安値144.5円の3つの安値をつないだラインが
強力な下値支持線として形成され、基本トレンドが変化しています。

このサポートが割れなければTOCOMゴム相場は大底が形成されて
月足レベルでのトレンド大転換となったとみることができますね。

また、10月24日から上海ゴム相場も上昇基調にあります。
小針さんは上海市場は、証券市場などで投資をしていたファンド勢の
資金の一部がコモディティ市場に流入していることによるもので、
鉄鉱石や天然ゴム市場などで投機的な動きが広がっているようだ、としています。

大局の流れでは構造的変化が起こっていると思われるのですが
(長期価格低迷でのコスト割れでの供給減)
足元の相場は投機的な上昇の側面も強く、高値を追うより
買い方の整理が入るまでは待った方がいいかもしれません。

詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

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