レンジ入りした原油相場、今後は需要面がテーマか [大橋ひろこコラム]
2016/09/21(水) 22:43 大橋ひろこ

「イールドカーブ・コントロール」と物価上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで資金供給拡大を継続する「オーバーシュート型コミットメント」が導入され、日本株は上昇して取引を終了しています。為替市場は神経質で、ドル円相場は102・70円まで円安ドル高が進行するも、黒田総裁会見から円高に転じ欧州時間には101円台へと下落しています。ただし、失望の暴落という展開ではないので、何とか9月3大イベントは波乱なく通過したとみていいでしょうか・・・。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はよそうかい・グローバル・インベスターズ代表松本英毅さんをお迎えし原油市場の動向と今後の見通しを伺いました。

9月3大イベントのうちの一つが通貨したわけですが、今夜のFOMCで米国は年内利上げが
できるのかどうかを確認することとなります。ドルが大きく動くと考えられ、金融要因から原油も
大きく動く可能性があります。

松本さんは、「これまでは米国、中東の生産量などの供給面を材料にした相場だったが、
今後は金融要因、または需要面にテーマがシフトするだろう」と指摘。

その意味では、来週26-28日にアルジェリアのエネルギーフォーラムで開催される、
OPECの非公式会合はそれほど重要視されないかもしれません。

サウジやOPEC事務総長、ベネズエラなどが個別に加盟国を訪問するなどして
増産凍結へ向け下準備をしていたのですが、ここへきて活動は鈍くなっており、
減産凍結よりも、個別に生産枠を設定するとした、やや穏やかな生産調整案が浮上
しているようです。

先週末にはバーキンドOPEC事務総長が、会合はあくまでも非公式、
何らかの決定を下すものではないと発言していました。

しかしながら、原油価格は崩れるでもなく安定したレンジ相場に入っています。
これは、金融要因から見てドル安傾向が継続しているという側面もあろうかと
思われます。松本さんは、今後は金融面に加えて、供給面からの材料よりも
需要面がテーマとなってくるとお話くださいました。

IEA国際エネルギー機関は9月13日の月報で、世界需要見通しを10万バレル引き下げ、
世界市場は少なくとも来年前半まで供給過剰、市場の需給が均衡するまでには、
かなりの時間が掛かるとの見方を示しました。

5月の月報では2016年後半にも需給バランスが取れるとしていたはずですが、、、。
大幅に弱気修正となっています。
背景にあるのは、世界的な景気減速に伴う需要の伸び悩みですが
これまで供給面の材料にばかり注目が集まっていただけに、
需要見通しの弱気趨勢は、これから本格的に織り込みに掛かる可能性は高いとし
それが織り込まれる過程では、上値は重く下押し圧力が強まるリスクがある、と松本さん。

需要面が材料視されてくるということは、景気関連の経済指標や株価など、
需要に関連する材料に対する反応が大きくなる可能性高いということになります。

詳しくはオンデマンド放送で松本さんの解説をお聞きくださいね。


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