脱石油に向けた改革を急ぐサウジの思惑 [大橋ひろこコラム]
2016/06/08(水) 20:50 大橋ひろこ

6月2日の石油輸出国機構(OPEC)総会が不調に終わったにもかかわらず原油は堅調。2月には26ドル台まで下落していたWTI価格は、7日に昨年7月以来の1バレル=50ドル台を回復しました。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
日本橋堀留町TOCOMスクエアから毎日生放送。
今回は資源・食糧問題研究所 柴田明夫さんに伺いました。



柴田さんには、2月以降の原油反騰の背景、そして足元で大きな相場を
演出し始めた大豆、とうもろこし相場についてお話を伺っています。
今年はエルニーニョからラニーニャの観測が出ており、
天候リスクが懸念されていますが、すでに南米アルゼンチンの
豪雨による洪水とブラジルの干ばつの影響が大豆、とうもろこし市場に
影響を及ぼしています。


また、今日は柴田さんに
柴田さんにはサウジアラビアの「ビジョン2030」について
詳しく解説いただきました。


サウジ政府は4月末、経済開発評議会が作成した
「ビジョン2030」を承認し、議長を務めたムハンマド副皇太子が
内外に公表しました。


「ビジョン2030」は、
「活気ある社会」「繁栄する経済」「野心的な国家」の3本柱。
石油依存型の経済から脱却し、中小企業など民間企業の役割を
拡大させることで新たな雇用を創出し、国民の生活水準向上をうたっています。


目標達成の手段として、サウジアラムコ(企業価値2兆ドル超)
株の5%未満を新規公開(IPO)で売り出し、
自国市場に上場すると表明したことが話題となっています。


ではなぜサウジは、脱石油依存に大きく舵を切ったのでしょう。


柴田さんは、原油価格の長期低迷を見据えた動きがあるようだ、
とし、原油安が続き民衆が望むレベルの繁栄を提供できなくなれば、
王政をひくサウジ政府は困難な事態に直面すると解説くださいました。


それだけではありません。


サウジは以前より「輸出能力の低下」が指摘されてきていました。
同国の原油消費量は、2004年の日量191万バレルから
2014年同318万バレルへと10年間で1.7倍に拡大し、
この間、生産量は同1,000万バレル前後と変わらず、
輸出で外貨を稼ぐ量が確保できなくなっています。


加えて、柴田さんは素朴な疑問としてサウジの原油埋蔵量について解説くださいました。

BP統計によりますと、サウジの原油埋蔵量はこの30年間
2,600億バレル台で変わっていません。
しかしながら、生産量が日量1,000万バレル前後で推移しています。
30年間で計算すると、
1000万バレル×365日×30年=1000億バレル以上がすでに消費され、
埋蔵量の減少につながっているはずですが、、、。
しかし、サウジの埋蔵量は2600億バレル台のままなのです。


柴田さんは、「埋蔵量の減少」という真実が隠されているのか
(その場合、事実が分かった段階で原油は急騰)、
あるいは公表されている以上の埋蔵量を有しているのか、疑問だと
しながらも、前者である場合サウジが経済改革を急ぐ理由が見えてくる、
とお話くださいました。


詳しくはオンデマンド放送で柴田さんの解説をお聞きくださいね。


写真は今日TOCOMスクエアにお越しいただいた立正大学の林ゼミの皆さん。

公開生放送を見学くださいました。

 康史教授のお姿も♪




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