タイの干ばつで大豆油上昇~ゴム価格への影響は?! [大橋ひろこコラム]
2016/03/30(水) 19:48 大橋ひろこ

イエレンFRB議長の講演で改めて利上げに慎重な発言があったことで、ドル全面安の展開となったことで、29日NY市場で金価格が大きく上昇しました。3月17日のFOMCでもハト派スタンスであったイエレン議長、発言内容に大きな変化があったわけではありませんが、FOMC以降地区連銀総裁らが相次いでタカ派発言していたことで、ドル安修正が入っていたために、金価格も上値重く推移していたところでした。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティインテリジェンス代表取締役社長
近藤雅世さんにお話を伺いました。

年初を100とするとNY金価格は先週末時点で+13.1%上昇しています。株価が一時下落したことや、ドル高からドル安に反転したことが金価格上昇の要因として挙げられますが、年初から比較しますとすべての商品や株価に勝るパフォーマンスとなっていました。

しかし旧正月を終えた中国の金の輸入量や中国政府による
政府保有金の買い意欲が細っているようです。
中国人民銀行が人民元安を防衛するために人民元買いを行い、
保有する外貨準備が急減しているため、金を買う余力が
小さくなったと近藤さん。

四半期ごとのチャートを確認すると金の価格の動きと
中国やインドの金の需要の動きが良く似ているそうです。

金価格が下げ止まると需要が復活しますが、
価格の上昇時には初めは需要が出ますが、高くなり過ぎると
様子見となり需要が鈍ります。金価格は年初から大きく上昇
したために、実需買いが鈍っているのでしょうか。

原油価格は3月22日の41.9ドルを天井に反落していますが、
先週米国の原油在庫が大幅に増加したためにトップアウトしました。

4月17日の産油国諸国のドーハ会合への期待もありますが
イランやイラクが生産凍結に賛成するかどうかが危ぶまれる中、
仮に生産凍結合意があっても順守率には疑問も。

1月の生産量で凍結できたとしても、それだけでは
原油の供給過剰を緩和することはできず、
需要の回復が見込めない中では「減産」が必要であり、
17日の会合への過度な期待は修正されるのではないか、と近藤さん。

金や原油の今後の見通しについて近藤さんに伺っています。

また、2月のタイの降雨量が北東部でほとんどなかったことで
タイは20年来、ベトナムは90年ぶりの干ばつとなっています。
その影響がコメや、ロブスタコーヒー、パームオイルの生産に
影響が出ており、パームオイル、つまりサラダオイルが不足し、
大豆油の価格が上昇していますね。

タイというと天然ゴム価格動向が気がかりとなりますが、
2月の降雨が少なかった地域はタイ中部から北東部にかけてであり
ゴムの産地ではないようです。
しかしながら最近はゴム農園が北部にも拡大しているとの指摘もあり
現在までのところ、どれだけゴム農園に打撃があるのは不明なのだそう。

ベトナムやマレーシアでも同様な干ばつとなっているため、
東南アジア全体で天然ゴムの樹が枯れるというリスクはあると
思われ、ゴムは売りから入ることは控えた方が良さそうだと近藤さん。

詳しくはオンデマンド放送で近藤さんの解説をお聞きくださいね。

今週金曜4月1日から放送時間が18:00スタートとなります。
引き続きマーケットトレンドをよろしくお願いいたします。

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