灯油価格下落の背景と今後 灯油から軽油へ精製シフトも [大橋ひろこコラム]
2016/01/20(水) 19:55 大橋ひろこ

寒くなれば暖を取りますので灯油の需要期なのですが、今年は稀に見る暖冬ですね。TOCOM東京商品取引所の灯油当限価格は2015年11月26日から12月25日までの一か月間で45,470円から37,430円へ、約8,000円(約18%)下落しました。コープさっぽろの札幌市内の配達価格は15年11月の68,000円から同年12月21日には64,000円と4,000円下落。なお、前年同月の90,000円からは26,000円下落しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はリム情報開発国内石油製品チーム 須藤研二さんに灯油価格下落について
お話を伺いました。

灯油価格下落の背景には大きく2つの要因があります。
まずは原材料となる原油価格安。
TOCOM原油は2015年11月26日から12月25日までの一か月間に
32,730円から26,550円へ、約6,000円(約19%)下落しており、
精製コストが下がったことが、灯油市況を押し下げる要因となっています。


もうひとつは需給面
エルニーニョ現象に伴う暖冬の影響で暖房に使用される灯油の需要が低迷。
12月の東京の平均気温は9.35度で平年値7.6度より1.74度も高かったそうです。

この影響が灯油需要を鈍らせてしまいました。
2015年12月の推定出荷(石油連盟が毎週発表する石油在庫統計からリムが推計)は
※週間推定出荷=前週在庫+当週生産量+当週輸入量-当週輸出量-当週在庫

208万3,303kl

過去5年平均 279万4,372 klですので過去5年平均比で
71万1,069kl(25.4%)、前年比38万3,450kl(15.5%)減少となっています。

こうした動きを受けて、市場では灯油から軽油の精製を増やしているのだとか。
現在1klあたりで1万円弱も軽油の方が高いそうです。
1月に入ってようやく寒さも厳しくなってきたことで、供給が絞られる中
灯油の需要も増えていれば、タイト感が出て価格上昇となる可能性はあるでしょうか?

・・・・そもそもの原油価格の下落が止まらないと何とも...。


須藤さんによりますと、最高気温が10度を下回る日が3日続かないと
灯油の需要が伸びないのだそうです。最高気温が一けた台に入って3日経過して
ようやくストーブなどを引っ張りだすという傾向があるからだそうです。

詳しくはオンデマンド放送で須藤さんの解説をお聞きくださいね。


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