トウモロコシのファンダメンタル分析 [ファンダメンタル分析シリーズ'15(~16年1月)]
2016/01/12(火) 23:40 大橋ひろこ

毎週火曜のファンダメンタル分析シリーズ。1月中の火曜は4回に渡って「農産物のファンダメンタル分析」2回目となる今回は「トウモロコシ相場のファンダメンタル」です。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回もサンワード貿易コンシュルジュデスク 植村和久さんにレクチャーいただきました。

トウモロコシといっても私たちが口にする甘味の強いものとは違います。
畜産飼料であったりエタノールなどの燃料向けとして消費されるもので
最大の生産地であり消費地であるのが米国です。

ということで、トウモロコシの取引所は米国シカゴが世界最大。
そして生産、消費2位である中国、日本の取引所でトウモロコシは
取引されています。

1.とうもろこしの需給状況(2013/14年度 USDA発表)

生産量 1位 米国 (35%)
2位 中国 (22%)
3位 ブラジル (8%)

消費量 1位 米国 (31%)
2位 中国 (22%)
3位 EU (8%)

最大の価格変動要因は、この需給バランスということになりますが
なんといっても世界最大の生産地米国トウモロコシの生産量と
世界の消費量が注目されます。

農産物ですから、生育状況(豊作、不作)が価格変動要因となり、
生産量が確定した後は、需要と在庫率が重要な材料となってきます。


①天候相場 4月から9月 供給主導

とうもろこしの生産量 「収穫面積 × 単収」
    収穫面積 作付時(4月下旬から5月中旬)の天候
    競合農産物との価格関係
単収 受粉期(7月中旬から8月初旬)の天候

◇天候相場期で最も重要なのが受粉期の天候です。
6月から8月で300ミリメートルていどの降水量が必要ですが
受粉期の1週間とその前後1週間の計3週間は特に重要となってきます。
適度な降雨がないHOT&DRYと呼ばれる高温乾燥気候となると
受粉に失敗し不作となってしまいます。

過去には2012年の相場で6月までの生育状況は順調だったのですが
受粉期に高温乾燥による被害で夏場のトウモロコシ価格が暴騰、
歴史的な高値を示現しました。

②需給相場 10月から3月 在庫主導 

収穫が終わり、豊作不作が確定した後は、需要動向がテーマとなります。
主な需要は下記の通り。

飼料  家畜の飼養頭数、食肉生産量
エタノール 原油価格の動向
輸出 米国: 世界最大の輸出国
在庫 期末在庫率(15%~20%が適正水準)

世界一の生産国である米国、シカゴの価格は重要ですが
TOCOM東京商品取引所に上場しているトウモロコシ価格は
どのようにみればいいのでしょうか。

為替 

ドル円相場が1円動くとTOCOMトウモロコシには
220円程度の変動要因に

フレート(海上運賃)


原油価格動向に影響されるところが大きいフレートですが
フレートが1ドル動くとTOCOMトウモロコシは130円の変動要因に

2013年から2015年まで3年連続で豊作が続いているトウモロコシ相場。
昨年からのエルニーニョの影響が懸念される今年の天候相場。
どのようなポイントを押さえておけば大相場の予兆を掴むことが
出来るでしょうか。詳しくはオンデマンド放送で植村さんのお話をお聞きくださいね。

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