米利上げと金相場~原油需給は緩いまま [大橋ひろこコラム]
2015/10/28(水) 19:11 大橋ひろこ

FOMCを控えて商品市況全般小動きとなっています。10月の利上げはほぼないだろう、というのが市場のコンセンサスも、年内12月までに利上げがあるのかどうか見極める展開となりそうです。米利上げ観測の後退とともに反転上昇してきた金相場は今後どのように推移するでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティインテリジェンス代表取締役社長
近藤雅世さんにお話を伺いました。

12月を予想する投資家は50%以下ですが、
来年上半期までに利上げがあるとする予想する投資家は100%だと
近藤さん。やはり利上げとなれば金価格は頭打ちでしょうか。

金利や配当のつかない金にとってドル金利が上がることは
マイナスです。利上げ=ドル高でドル建て商品価格安となる
教科書的相関もあり、やはり金価格は上値が重いと思われますが、
需給面からも金の上値が重くなるかもしれないニュースが。

10月22日インド政府は正式に金の金融商品化政策を公表。
家庭の金を銀行に預金させ、金の輸入量を減らす政策を
打ち出しています。中国で金が買われても、
インドの実需が停滞すれば、需要増は相殺されてしまう?!

近藤さんは金価格は利上げが決着しない限り
当面は1200ドル以下で上下動を繰り返すとしても
ゴールドマンサックスは今年の金の平均価格1050ドル、
来年を1000ドルと予想しているとして、
金価格は下落バイアスが強いと解説くださいました。

原油価格も供給過剰が続き、上がる要因が見当たりません。
イランなどが主導して12月4日のOPEC総会で減産を
ほのめかすとみられますが、実際に減産することはないとの
見方が大勢です。

米国の石油掘削リグは少しずつ減少し、
生産量も減少傾向にありますが、原油価格に影響するほど
ではありません。中国1~9月の原油輸入量は
前年比+8.8%と好調でしたが、その背景には、
原油価格が安いうちに備蓄を積み上げようとする
在庫積み増しの動きと既存の輸入権以外に、
習近平主席が旧体制の石油閥に対抗するために
新たな輸入利権を持った中小石油会社の輸入量が
増えているという側面があるようです。

原油の輸入増が必ずしも実需に結び付いていないと
思われる点が懸念材料だと近藤さん。
原油価格も上値は重いようです、、、。

詳しくはオンデマンド放送で近藤さんの解説を
お聞きくださいね。

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