金反騰!米利上げに懐疑的となった市場 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2015/10/16(金) 23:37 大橋ひろこ

10月に入ってからコモディティ市況が上昇を見せています。金相場も夏場までは1000ドルを割れるとした予想もありましたが、9月分の雇用統計の数字が市場予想を大きく下回る数字であったことをきっかけに、年内の米利上げ観測が大きく後退してしょまっているようです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は金融貴金属アナリスト、亀井幸一郎さんにお話しを伺いました。

9月雇用統計 ではNFPが14万2000人雇用増と20万人の大台割れ。
これだけならまだしも、8月分も17万3000人から上方修正見通しが
下方修正されて13万6000人という数字となったことがサプライズ。
8月分の数字は上方修正されるという癖があるのですが、まさかの
下方修正。一方で5.1%の失業率は完全雇用状態にあります。

マーケット・センチメントは一気に利上げに懐疑的となりましたが、
それでもFOMCのボードメンバーは年内利上げの可能性を排除しない
スタンスの発言を繰り返しています。ただし、このところは市場も
FOMCメンバーのタカ派発言を無視するようになってきました。

というのも、FED内部でも政策判断の転機となった可能性がある、
というのです。亀井さんはFRB内部から
利上げ反対の声が出始めたことに注目されています。
現在、FRB理事は2名欠員状態であり、 議長以下5名。
12日、FRブレイナード理事(女性)は
「インフレ率を見るのに失業率は十分な統計と思わない」
と発言。失業率が低下すればタイムラグがあるにしても
いずれインフレとなるというフィリップス曲線の概念が
古いということでしょうか。確かになかなかインフレになりませね。。。
また13日タルーロFRB理事は
「年内利上げは不適切、インフレ加速の具体的証拠を待つべき」とし
今のところは年内の利上げを支持しないと述べています。

FRBの理事2人が早期利上げに反対の姿勢を示し、
理事の間に意見のばらつきがあることが明るみに出ことが
利上げ観測を著しく後退させ、ドル安につながっているのです。

そして、それが金買いにつながっているということですね。

ゴールドマン・サックスなど大手金融機関が金価格の1000 ドル割れを
予想していましたが、1000ドル割れ予想の根幹には米利上げが前提と
してあることを考えると、早晩この予想も修正されるのではないか、
と亀井さんは指摘されます。

というのも、ゴールドマン・サックスのチーフ・エコノミストである
ジャン・ハッチウス氏が米金利見通しを修正しているのです。
(この方独自の見通しであってゴールドマンとしての総意ではない)

ハッチウス氏は12月利上げを読むものの
「ゼロ金利は「はるかに長引き、16年に入ってからもしばらく続く、
あるいはさらに長期化する」と発言しています。
実際、昨年末時点でのGSの2015年9月末の米長期金利予想は 2.85%
現在の金利は2.02%、GSの予想に遠く及んでいませんね。

金価格動向も、米利上げを巡って大きく動いてきましたが、
利上げに懐疑的となってことで金価格は反騰開始となっています。
ここからの金価格を予想するうえでも米利上げ観測は大きなテーマですが、
ここからの見通しは?!
詳しくはオンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞きくださいね。

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