雇用統計悪化で金価格上昇基調へ [大橋ひろこコラム]
2015/10/07(水) 19:49 大橋ひろこ

コモディティ市場は反騰局面に入っています。WTI原油相場はレンジを上に抜けて上昇してきました。VWショックやグレンコアの破たん懸念などで9月半ばには総悲観に傾いていたマーケットのセンチメントは雇用統計以降ガラリと変わってしまったようです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はインベステック調査情報グループの森成俊さんに
貴金属市場の動向を今後の見通しを伺いました。

金ドル建て現物価格はおおむね1,100~1,150ドルのレンジ相場を形成しています。9月24日につけた高値1,156ドルを天井に軟調な展開となり、今月2日に1,105ドルまで下落していましたが、9月の米雇用統計が弱気の数字となり、年内の米利上げ観測が後退。ドルの先安感が強ったことで6日には1,150ドルまで上昇しています。

今後のポイントはまずは今週8日に9月16、17日に開催されたFOMC議事録が公表予定。年内利上げ観測が一段と後退するとドル安が進行、さらに金が買われやすい環境になり抵抗線を上抜く期待が持てると森さん。

テクニカルのポイントは9月24日の高値1,156ドルが最初の抵抗線。
1.156ドル突破すると、200日移動平均線が通る1,177ドル超えから
1,200ドルに向かう展開も。


そして次のポイントは10月のFOMC。今月27,28日に開催予定です。
11月の開催はなく、12月15、16日が年内最後のFOMCとなりますが、
利上げを巡る思惑でドルがどのように動くかが金市場にも
大きなインパクトとなってきます。

また、中国の国慶節が明けて、明日8日から上海市場が再開されます。
1日から7日まで中国は国慶節で大型連休明けということで、
その影響が注目されますが、1日に発表された9月のPMI購買担当者景況指数は
改善を示していることや、国慶節期間中に世界的に株価が反発したことが
追い風となり、上海株それほど下落するといった懸念はないのですが、
上昇してスタートすればコモディティ市場が更なる上昇となるかもしれません。

金ETFの金現物保有高は10月6日現在、1,018.73トン。
9月4日現在の1,009.38トンから微増で中長期マネーの資金流出はありません。

CFTC大口投機家の買い越しは9月29日現在、7万6,645枚で2週連続増。
8月4日現在、2万9,900枚まで減少していましたが9月に入り増加傾向。
6月2日以前は10万枚以上、買い越しておりまだまだ買い余地はあります。

ではTOCOMの金価格はどうでしょうか。
また、金とプラチナの価格の逆転現象が長期化していますが、
プラチナ価格の今後についてなども森さんに伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。



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