人民元切り下げで波乱の商品市況 [大橋ひろこコラム]
2015/08/12(水) 19:40 大橋ひろこ

中国の人民元切り下げのサプライズはあらゆるマーケットへと波及しています。原油や銅などの一次産品が新値を取って下落更新となるなか、金だけが底堅く下値を切り上げています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。

小針さんは、金はリスク回避の避難先として注目される側面もあるのかも
しれない、としながらも、ショートカバーである可能性が強いとしています。

テクニカル的には上昇の半値押し水準を割り込んでしまっており、
まだ底入れ確認には時期尚早だとして、
テクニカル的に3分の2押し水準まで想定するなら800ドル台までの
安値も否定できないとお話くださいました。

また、日本ではプラチナ地金販売が好調のようです。
7月は前年同月比で32倍ものプラチナが売れたそうですが、
金よりも価格が安いことで割安感がありますね。

しかし、中国の新車自動車販売は4カ月連続減少しており、
7月は前年同月比で7.1%減の150万台しかありませんでした。
4か月連続で減少するのは2000年以降初めてのことです。

決して需要が喚起されている局面ではないのが気がかりですが、
自動車といえば中国がタイヤ需要の4割を持占めることで気になるゴム。

中国の需要減という需要の弱さもさることながら、
ゴム生産地の通貨安もゴム価格下落の一因となっているようです。


マレーシアリンギは8月6日時点で1ドル=3.88リンギと
1998年以来約17年ぶりの低水準を記録しました。

このマレーシアリンギの急落に追随するように、
タイバーツやインドネシアルピアなどの周辺国通貨も下落が強まっています。
タイバーツもドルに対し2009年5月以来6年ぶりの安値圏まで下落中。

タイの場合は、ドル高という共通要因のほかに、
30年ぶりと報じられている記録的な大干ばつが
タイ経済に大きな打撃を与えると観測されていることも背景。

タイ北部の干ばつはタイの主幹産業である米作の減産と
農家の収入減につながると予想されており、それが株安、
通貨安を招いているとみられています。


タイバーツ安やマレーシアリンギ安、インドネシアルピア安
で警戒しなくてはならないのは、それらの国々が天然ゴムの主要な生産国であり
この3カ国が世界の天然ゴム生産の約7割を占めるということと、
これらの生産国の通貨安が自動的に天然ゴム価格を押し下げることにあります。

1997年のバーツ危機、アジア通貨危機の際、天然ゴム価格は大きく値下がりしました。

輸出国にとって通貨が下がれば輸出価額を引き下げても相殺されるわけで
ほぼ自動的に輸出価格は安くなてしまいます。
従って、最近のバーツ安は中国や日本向けを中心とした
RSSやTSRの対外オファーを安唱えさせ、
またインドネシアも同様にルピア安により
中国や米国向けを中心としたTSRの対外オファーも安くさせてしまうのです。

商品市場の下落はまだまだ続く・・・?!

詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

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