金、白金急落。買い妙味が強いのは?! [大橋ひろこコラム]
2015/07/22(水) 21:39 大橋ひろこ

日本の3連休中に金が急落しました。心理的な節目である1100ドルを割り込み、安値は1080ドルと
2010年2月以来5年ぶりの安値を更新しています。 

皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
今日はマーケット・アナリスト菊川弘之さんをお迎えし急落する金、プラチナについてお話を伺いました。

金急落の背景を菊川さんに伺うと、

①イエレンFRB議長の年内利上げ示唆=ドル高

②ギリシャ第3次支援合意によるリスク後退

③中国株式市場の下落一服

④イラン核開発協議最終合意

⑤中国保有金残高が予想を下回る

などの材料が重なっての下落、ということでしたが、
驚かされたのが、中国の外貨準備における保有金量でした。

何故このタイミングで発表されたのかはわかりませんが、
中国人民銀行は6月末の保有金残高を1658トンであると発表。

この量は09年4月から57%増加しているものの
4月に某メディアが「中国の金準備は推定で3510トンに増加した可能性がある」
と報道したことで、市場がこの数量を織り込む形で推移してきました。

蓋を開けてみればその半分程度であったことの驚きが
金売りを加速させた、と菊川さん。

基本的にはアメリカの利上げが近いという金融要因が金の上値を
抑えるセンチメントではありますが、過去の利上げ局面を
振り返ると、現実に利上げが開始されると金は下値を切り上げてきており、
夜明け前(利上げ前)が一番暗い、という相場になっていると思われます。

NY金の過去最安値から最高値をフィボナッチリトレースメントすると
1083ドルがちょうど50%押し水準となっており、
今回の下落では、このレベルでピタリと下落が止まっていることから
菊川さんは長期的には、買い場到来であると解説くださいました。

TOCOMの金も4000円アラウンドをコツコツ拾う戦略で。


それから、プラチナの下落も大きくなっています。
金価格を下回って推移しています。

教科書的にはその希少性からプラチナ価格は金より高いはずですが、
長期に渡ってプラチナ価格の方が安い状況が続いています。

過去にはリーマンショック後、欧州ソブリン危機の時に金とプラチナ価格が
ねじれる現象が起こりましたが、ほどなく解消されました。


今回はどうでしょう。

そもそもプラチナが安い背景ですが、、

2014年、南アフリカの鉱山ストライキが長期化。
供給不足になると予想されていましたが、逆にプラチナ価格は暴落。

ストに備えての在庫が大量に確保されたため、期待されたほど
需給がひっ迫することはなかったことで、ストライキへの思惑で
買われたプラチナ価格は崩れてしまったのですが、
今年2015年はアメリカの利上げ思惑を背景に、
南アフリカの通貨ランドが安くなっていることから、
南アフリカ建てのプラチナ価格が高いため、
南アフリカはプラチナを増産しており、
これがさらなる価格下落を招いてしまっているのです。

生産コストを下回り、金価格よりも安くなってしまったプラチナですが、
この割安価格は買いでしょうか?!

菊川さんは、某著名投資顧問のリポートを紹介してくださいました。

そもそもプラチナは自動車触媒の需要が大きいのですが、
触媒として使用されるプラチナ量が技術革新で効率化されているほか、
電気自動車が世界の主流になる、という見方が強く、
触媒需要はなくなっていく可能性があるのだそう。

燃料電池車の電池には現在の排気ガス触媒よりも多量のプラチナが
使われるため、燃料電池車が今後の自動車産業の主軸となれば
プラチナ需要は増加する可能性もあるのですが、、、

どうやら、欧米では次世代は電気自動車が普及するとの見方が主流だそうです。
となるとプラチナの自動車向け需要は・・・?!

ここからの安値を拾うならば、金に注目と菊川さん。

詳しくはオンデマンド放送で菊川さんの解説をお聞きくださ

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