為替動向に神経質な金市場 [大橋ひろこコラム]
2015/06/10(水) 23:23 大橋ひろこ
為替市場でドル円相場の値動きが大きくなっています。今日は、黒田日銀総裁が国会で(実効為替レートでみると)ここからさらに円安はありそうにない」 「永久的な量的・質的な緩和は考えていない」などと述べたことが伝わると、ドル円相場は122円台まで急落しました。

先週末のアメリカの5月の雇用統計の数字がポジティブサプライズであったために、ドル円相場は125円後半までドル高円安が進行していましたが、週明けから景色ががらりと変わっています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。


このところ米国の指標が良好なことから
利上げ時期が早まるのではないかとの観測でドル高が進行、
これがドル建て国際商品価格の上値を抑え、
COMEX金相場は週末5日金曜日には、
ここ3ヶ月間のレンジ加減であった1175ドルを割り込んで
下落が加速しました。


週明けからもCOMEX金相場の戻りが鈍い中で、
今日の黒田日銀総裁の発言による円高で、円建て商品価格が軒並み下落。
TOCOMの金価格はこれまで、ドル建て金価格が弱含んでも
為替市場での円安が価格の下支えとなって、堅調地合いを継続してきましたが、
今日の円高局面では大きく値を崩しました。


このところは金独自の需給材料があまり話題となりません。
金相場は金融要因によって動く側面が大きいのが昨今の地合いで、
米国の利上げ観測が市場のテーマとなり続ける限りにおいて、
金価格が大きく上昇することはなさそうです。


しかし、小針さんは利上げをテーマにした相場は長期化しており、
実際に利上げに踏み切った後は材料出尽くしとなり、
新たな相場が始まる可能性が高いことを指摘。
むしろ、利上げが弱材料として長期間相場に織り込まれて下がっていたために、
逆に相場があく抜けで上昇を始めるのではないか、とお話くださいました。

テクニカル的には昨年11月の1130ドル、今年3月の1140ドルの底値からすると、
この6月中に1150ドルまで下落して修正安が完了して底入れし、
トリプルボトムが形成されて反騰すると考えられると小針さん。
詳しくはオンデマンド放送を。

そして後半は、4月5月と大相場を演じたゴム相場について。

実際、5月最終週までの上昇の勢いが消え、6月に入ってからの東京先限は
2日の247.9円を直近高値とした下げトレンドに入ってきています。

このまま下落が継続し、高値から3分の1押し、あるいは2分の1押しとなる公算が強い
としながらも、現在はエリオット波動原理の第2ステージにおける第3波(上昇波)から
第4波(修正波)への移行期に入りつつあると小針さん。


つまり、このような修正波動が形成されないうちは、
次の第5波の上昇波が来ないことになるわけで、持続的な上昇相場となるには
どうしても修正波は必要なステップだと展望くださいました。

ただ世界最大の天然ゴム消費国・中国の景気減速に伴う
産業素材需要の低迷からすると、鋭角な相場の上昇を予想することは難しく、
需給ファンダメンタルズを考慮すると自ずと
上値にも限界があると考えざるをえないとも。


また、エルニーニョが観測されていますが、エルニーニョの年は
アジアも旱魃となるリスクが高まるのだそうです。
ゴム産地が旱魃となれば樹液採取が落ちることから値上がりするリスクも?
詳しくはオンデマンド放送をお聞きくださいね。

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<スタッフより>
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