原油価格がコーンやゴム価格の上値も抑える要因に [大橋ひろこコラム]
2015/03/11(水) 20:05 大橋ひろこ

NY金は先週金曜日3月6日の米国の2月の雇用統計を受けて急落。
今年1/2の安値1167.3ドルを下回って、現在は1150ドル台へと落ちてきています。

2月の米雇用統計が予想以上に強かったことで、早ければ6月にも米国は
利上げに踏み切るのではないかという思惑が広がり、全般ドル高となったことに
押されました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。

小針さんは、この金の下落について昨年11月の安値1130.4ドルを
意識する展開に入ってきていると指摘。
この1130.4ドルを下回った場合、2011年からのダウントレンドが継続
していることを意味するシグナルとなるため、更に大きく下落する可能性があり、
以前から一部で予想されていたような1000ドル割れもありうると
お話くださいました。

ドル高ということで、ドル円相場では円安基調にはあるのですが、
TOCOMの円建ての先物価格もドル建て金の下落に押される格好と
なっています。

また、原油価格は下げ止まってはいるものの上値の重い展開が続いています。
北米のシェールオイルの大増産で需給ギャップが拡大していることで
半値以下にまで下落した原油価格ですが、
この原油が半値にまで落ちた水準で膠着していることが
インフレマインドの後退に繋がり、金価格にもマイナスだと小針さん。

金だけではありません。
エタノール需要も大きくなってきたトウモロコシ市況にも影響が
大きいと小針さんは指摘されます。

昨日はUSDAアメリカ農務省から穀物の需給報告が発表され、
トウモロコシの期末在庫が5000Bu下方修正されたことが好感され、
トウモロコシ価格が上昇する局面も見られたのですが、
原油価格が比較的大きな下落に見舞われたことで
一転売り直され、下落しています。

また、合成ゴムには石油が使われることで合成ゴム市場にも
影響が大きい原油価格。合成ゴムが下落すれば天然ゴム価格も連れ安と
なるため、TOCOMのゴム市況においても原油価格は重要です。

ゴム相場は、ゴム生産者を支援するために
タイ政府が1日当り3000トンのペースでの天然ゴム買い付けを
実施していることで昨年10月を底に上昇してきています。

さらに、17日にも60億バーツの追加的な資金拠出を閣議決定し。
価格支援のためのゴム買い介入が継続されることと
なったことを材料に上昇しているのですが、
価格が持ち直したことで、生産者が再びゴム生産を増やしており、
需給が緩んで来ればゴム価格はあまり上がらないとも小針さん。

チャートを見ると綺麗なトレンドラインが形成されており、
この下値サポートラインが支えられるかどうかが焦点。

ゴム価格もまた、原油が再下落となり、これまでの安値を割り込むと
連れ安となるリスクがあることに留意しておかねばなりません。

詳しくはオンデマンド放送で、小針さんの解説をお聞きくださいね。

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