増産続く原油生産量が減少に転じるのは... [大橋ひろこコラム]
2015/02/27(金) 23:16 大橋ひろこ
1月は下げ止まらぬ原油価格がリスク要因とされ株式市場含め金融マーケットは不安定な値動きが続きましたが、原油が下げ止まってからは、リスク回避ムードも払しょくされ、気がつけば米国、ドイツ、日本など世界の株式市場は歴史的高値を更新する展開となっています。果たして原油市場は本当に落ち着きを取り戻し田と見ていいのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はオイルエコノミストの藤沢治さんにお話を伺いました。

◆1~2月の原油価格動向

原油価格は年初2015年1月2日は$52.69(WTI), $56,42(Brent)
一か月後の30日には$47.33(WTI), $49.76(Brent)にまで下落しました。
最安値は1月28日のWTI$44台。5年11ヶ月振りの安値をつけています。
月間平均価格は、WTIで$47.33, Brentで$49.76となり
前月比で双方共に$14以上の下落でした。

下落のもっとも大きな理由は原油過剰感。
米国の商業在庫は、23日に4億バレルを付け市場最高水準となっています。
2月半ばにかけてはイラクの悪天候による輸出減や
リビアの輸出の落ち込み、米国の寒波などで価格は反発しまし、
17日にはWTIで$53.53、Brentで$62.53迄回復するも、
戻りは弱く冴えない値動きが続きます。


米国では、コンデンセートの輸出が行われているとはいえ、
基本的には原油は戦略物資ということで輸出が禁じられている
閉鎖市場であるため、原油の余剰感は大きく価格の下落は激しくなっています。
またBrentも中東の騒乱の影響を受けやすく底堅いとはいえ、
やはり下落基調が大きく変わっていないようです。

◆これからの価格決定要因

現在の過剰量は、日量約150-200万バレルとされており高在庫。
米国の原油在庫は更に上昇するとみられています。

 米国の原油、タイトオイル生産は、前年比で未だ増加しており、
 最近では前年比日量120万バレル増で、日量929万バレルに。
 藤沢さんは米国の高在庫は第2四半期も続くと指摘。

 つまり原油価格はまだ下落する余地が十分に残っているということ。
 従って、7月頃までは原油価格は大幅には反発しないとみられます。

 専門家らの間ではシェールオイルの生産増が止まるのは、
 8月か9月頃になるとの予想が大勢で、あと半年は、生産増が
 続くとみられています。このような状況の中で、原油価格が
 劇的な反発を見せるということは考えにくいということですね。


◆藤沢氏による今後の原油価格予測

 

1Q 2015

2Q 2015

3Q 2015

4Q 2015

Brent

$58

$60

$65

$70

WTI

$52

$55

$60

$60

注意点としては地政学的要因(過激派組織がが中東の油田を破壊するなど)が
生じれば、$10は急騰するリスクもあるという点に留意しておく必要があります。

詳しくはオンデマンド放送で、藤沢さんのお話をお聞きくださいね。

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