大豆相場ファンダメンタル分析のポイント [大橋ひろこコラム]
2015/02/03(火) 23:06 大橋ひろこ

昨年11月からスタートしたファンダメンタル分析のポイントシリーズも今回が最終回となりました。貴金属、ゴム、石油、トウモロコシと専門家に解説いただきましたが、今回は「大豆」相場を見るうえでのファンダメンタル分析のポイントです。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
穀物、農産物のファンダメンタル分析のポイントシリーズは
サンワード貿易 コンシュルジュデスクの植村和久さんにお伺いしています。

このシリーズは是非、資料をご覧いただきながらお聞きください。
このブログの右側にある「ファンダメンタル分析シリーズ」
という青いバナーをクリックしていただけますと、
今シリーズのオンデマンド視聴とそれぞれの回の資料のDLができます。

まずは大豆の生産と消費、基本の需給です。

①生産量
1位 米国 (32%)
2位 ブラジル (30%)   
3位 アルゼンチン  (18%) 

上記3か国で世界全体の80%を占めています。


② 消費量
1位 中国 (29%)
2位 米国 (18%)   
3位 ブラジル (14%)

上記3か国で世界全体の60%を占めています。

大豆の作付けはとうもろこしより10日ほど後。
市場ではUSDA発表の作付意向面積(3月末)と
確定作付面積(6月末)に注目が集まります。

また、トウモロコシと同じで8月末の期末在庫率の
推移もマーケットの材料となります。
(10%~15%が適正水準)

しかしながら、大豆相場を見るポイントとして
トウモロコシと大きく異なる点があります。
作付時期が10日ほど遅いことに加えて、
生産の2位と3位の総計が50%近くにも上り、
1位の米国の32%を大きく上回ります。

つまり、ブラジル、アルゼンチンといった南米産のシェアが
拡大してきたことで、大豆は米国産だけでなく
南米産の天候相場や需給も価格の変動要因として
大きな注目ポイントであるということ。

南半球のため、米国とは生育サイクルが逆で、
米国産の大豆が収穫期に入るころ南米産の作付が
意識され始め、米国産の作付が意識される時期が
南米産の収穫期となります。

米国産と南米産、どちらの材料により大きく影響を
受けるかは、その時の相場の地合いによる、というところが
ちょっとトウモロコシよりは難しいかもしれません。

また中国の需給も無視できません。
大豆ミール、大豆油の需要増加に伴い、
中国は世界最大の消費国に躍り出ました。

そのほとんどは米国、ブラジル、アルゼンチンの
3ヶ国に輸入依存しており、
米国や南米の中国への輸出成約高が相場の変動要因として
注目となっています。中国の買いが旺盛であれば価格は支えられ、
中国の買いが細れば価格は崩れがちとなります。


また、天候相場のポイントとしては
作付け時に長雨となると、重機がぬかるみに取られるために
作付が進まず、価格を押し上げる要因となることがあります。

また、7月から8月にかけての開花・着莢期の気温・降水量は
天候相場として、最も注目されてきます。
トウモロコシ同様、高温乾燥となるとリスクです。
収穫時の早霜、長雨にも注意が必要。

トウモロコシ相場と違って、大豆相場は南米産の生産も大きな材料と
なってきたことで、価格変動要因が多く、
トウモロコシは天候相場が極まる夏場に高値を付けることが
多いのですが、大豆は高値を付ける時期に季節的特徴が
出にくいようです。

詳しくはオンデマンド放送で植村さんの解説をお聞きくださいね。

****************************

3月5日(木)夜7時~東京・虎ノ門ラジオNIKKEIにて

公開録音「"GOLD大座談会"~金投資について話そう」を開催します。

ゴールドのスペシャリスト
池水雄一さん(スタンダードバンク東京支店長)
亀井幸一郎さん(金融・貴金属アナリスト)をお迎えし
ゴールド徹底討論!

参加は無料!抽選で20名様をご招待します。

詳しくはコチラをご覧ください。
皆様のご来場お待ちしております。

http://blog.radionikkei.jp/trend/gold.html

コメント