原油安はゴム安を誘発、ゴム再下落 [大橋ひろこコラム]
2014/12/10(水) 20:04 大橋ひろこ

原油安が止まりません。注目された11月27日のOPECが総会で減産見送りとなったことで下落基調が強まっています。WTI期近は12/9時点で一時64.2ドルの安値をつけ、約5年半ぶりの安値をつけるとともに、6/20の直近高値107.73ドルから、40%(43ドル強)の下落となっています。


需要先行きを不安視した石油メジャーの一部は来年の設備投資削減を発表していますが、市場関係者の間ではWTIは、1バレル=60ドル程度までは値下がりするとの見方が多い。60ドル程度に下落すると米国で減産が始まり、原油価格は下げ止まるとの見方もあるのですが、、、。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。


小針さんは、中国の需要が伸びない中、シェールオイル革命で増産が続く
米国が輸入を減らしているため、需給は大幅に緩和的となっており、
何故OPECが減産しなかったか、という点が市場の失望を招いていると指摘。

中東産油国は原油安で苦しいものの、
財政均衡価格は国によってさまざまです。

60ドル台であればまだデフォルトリスクに繋がるような
危機ではないようです。

(ロシアやベネズエラには深刻な事態だという指摘もありますが)

政治的な意図も感じる原油安ですが、まだまだ下値余地がある
のだとすれば、この原油安の影響は様々なところに影響を
及ぼしそうですね。

原油安に連れ安となって居るのがゴム市場。

昨年からゴムの独自要因で下落トレンドが長期化していましたが、
10月から反発に転じており、底入れ観測が強まって居ました。

そこへ原油安です。合成ゴムはナフサから作られるため、
原油が下がればともに合成ゴム価格も下落します。

原油とゴムの相関係数は90%を超えており、原油安の中で
ゴムが高くなるということは考えにくい環境。

加えて、季節要因的には増産期にも入っており、
ゴム市場も需給は緩和的です。

10月の反騰は、ゴム生産国であるタイ、インドネシア、マレーシアの
3カ国で推進している輸出削減策が、好感されたという背景がありましたが
1月からスタートするはずの輸出削減策、現時点でも具体策が出てこない
ことからマーケットがこれに懐疑的になっていることも上値を抑えて居ます。

さらに、産地の安売りが止まらないことも大きなマイナス要因。
既に11月時点で、インドネシアはキロ当り150セント以下では
安売りしないとの姿勢を示したものの、依然として安売りが
止まないこともマーケットに対し悲観的なムードを誘っていると小針さん。

ジャカルタのトレーダーによると、先週末にブリジストンに対し、
15年2月積みのインドネシア産SIR20をキロ当り148セントで
売却したことが明らになっており、
インドネシア・ゴム協会が掲げている
キロ当り150セント以下では売らないとの基本方針が遵守されていない
ということで、こうしたニュースもゴム価格の下落に繋がっているものと思われます。

ここからのゴム価格は?!

小針さんに見通しを伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

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