金利上昇局面でも金価格上昇していた?! [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2014/10/01(水) 20:14 大橋ひろこ
マーケット・トレンド、今週1週間は虎ノ門金刀比羅宮の神楽殿から公開生放送!虎ノ門のご当地キャラクタ―カモ虎課長と一緒に学ぶコモディティ投資。今日はちょっと寒いくらいに風が強い1日となりましたが、お集まりくださいましたみなさん、ありがとうございました。

ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日のコメンテーターはマーケットアナリスト菊川弘之さん。

10月1日、ドル円相場が110円にタッチする局面がありました。
この1ケ月で一気に6円あまりも円安が進行したことになります。
菊川さんは、減価する円をヘッジできる「円建ての金」の投資妙味に
ついてお話くださいましたが、確かに円建ての金価格は円安効果で
下落を免れていますが、ドル建て金価格は下落基調が鮮明です。
ドル高ですから、国際商品価格は下がってしまいますね。

ところが!

菊川さんは貴重なデーターをご提供くださいました。
チャートは米FF金利とNY金の推移。

青のバンドで示した期間が米国が利上げを行っていた時期。黄色の折れ線グラフが金の価格推移です。

金利が上がれば金利のつかない金は売られる。
米国は来年にも利上げに踏み切るとされているため、金が上昇する時代は終わった。。。。こんな見通しが大勢となる中、この相関を見ると、1999年そして2000年、金利が引き上げられていても金価格が上昇していることがわかります。

2004年以降は金利がコンスタントに上昇していたにもかかわらず
金価格も上昇を継続していたことが確認できますね。

これは一体どういうこと?
今、金市場は来年にも金利が引き上げられることを嫌気して
売られているのだとばかり思っていましたが・・・。

「マーケットは常に先に先に織り込んで動くものです」と菊川さん。
現在は、金利上昇の思惑で金が売り込まれていますが、
実際金利が引き上げられれば、その思惑からの金売りは終了する
可能性も十分にあることを指摘、水準として現在の金価格は
生産コストラインとされている1200ドル水準に接近していることなど
金市場を取り巻く環境、そして今後について解説くださいました。

この金利引き上げ時期と金価格のチャート、
目からうろこでしょ。必ずしも金利上昇期に
金が下がるわけではないのです。

そして同じ貴金属銘柄ですが、足元での下落が大きいプラチナ。
今年1月から7月にわたって南アフリカの鉱山ストライキが続いたことで供給への懸念から大きくポジションが買いに傾いていたプラチナ市場。
実はストライキがあることは昨年から分かっていたということで在庫も十分に確保されていたことから、需給ひっ迫とはならなかったこと、また、欧州景気が振るわず、ディーゼルエンジンの触媒としてのプラチナ需要も伸びないことから、この買いのポジションが整理されているようです。つまり、投げが出ているということ。。。

TOCOM市場では、鉱山ストを囃して買われた頃に期先だったものが
現在、期中に回ってきているのですが、まだ玉整理が終わっていないとのこと。
これが、どんどん期近に近づいて行く過程でどの程度整理が進むのか、
当限となって納会を迎えれば、しこり玉となっていた買いポジションも
すべて整理されることとなりますが、それまでの間に上昇するのか?
といったところが注目されますが、現在の相場環境において
買い材料は見当たらず、こうした内部要因からはポジション整理の
下落が続きそうだと菊川さん。

ただし、買いでしこり玉を抱えてしまった向きは
先限でプラチナを売ることでヘッジしており、
(同限月での両建てはできないため)
先限にはショートポジションが膨らむという状況となっています。


ゆくゆくはこのショートが火種となり、ショートカバーによる
スケールの大きなプラチナ上昇局面到来となる可能性も秘めています。
ただしその時期は現在買い玉が整理されていない期中が
限落ちする来年になる・・・?!

詳しくはオンデマンド放送で菊川さんの解説、お聞きくださいね。

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