レーバーデー明け、金相場急落スタート [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2014/09/03(水) 19:38 大橋ひろこ

金価格が大きく下落しています。

アメリカでは9月第一月曜日はレーバーデー【労働者の日】の祭日があければ、名実ともに夏休み明け、ファンド筋も年末に向けて本格的に出動するとされています。

今年は為替市場でドル/円相場が105円台に乗せる上昇を見せるなどの動きが出ましたが、同時に金相場も大きく動きました。このところのユーロ安ドル高の流れを受けて金市場は上値の重い展開を強いられていたのですが、2日火曜日は22・40ドル安の1265ドルまで値を沈めるところからの秋相場スタートです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はインベステック調査情報グループの森成俊さんに
貴金属市場の動向と今後の見通しを伺いました。

金は6月19日に米国の低金利継続を材料に1,270ドル台から
1,320ドル台に急騰、7月もポルトガル大手銀行の取引停止や、
ウクライナ情勢の緊張から買い人気を集め、
1,300ドル台で堅調に推移していましたが、
為替市場でドル高が進行するに連れて上値が重くなり、
とうとう1265ドルまでの下落となりました。

こうした金下落の背景には「ドル高」進行が上げられます。
米国の景気回復が順調に進んでいるのに対し、ユーロ域の景気回復力は弱く、
欧米の景況感の違いからユーロ売り・ドル買いが進み、
ユーロ・ドルが約1年ぶりの安値をつけたことが金にとっては逆風です。

ドルインデックスも1年ぶり高値を付けており、同様に金も過去1年間の
最安値まで下落しても不思議はないと考えるなら、
この1年の最安値は昨年12月の1,185.50ドルと言うことになります。

金融要因によるところの下落圧力が大きい昨今の相場ですが、
需要の方も減少しています。ワールドゴールドカウシル(WGC)が8月27日に
発表した2014年第2四半期の金の世界需要は前年同期比16%減の964トン。
投資家、実需家とも金買いに慎重姿勢であったことがわかります。

ただし、各国中央銀行の金買いは前年同期比28%増の118トンと
14四半期連続で買い越しとなっており、中央銀行の買いが相場の下支え要因、
ということになるでしょうか。

金市場から中期投資資金の流出が昨年2013年の金価格下落の
大きな要因となりましたが、世界最大の金ETFである
SPDRゴールドの現物保有高は昨年7月22日時点で1,001.66トンとなり、
昨年前半で約350トン減少。今年1月末に793.16トンまで減少した後、
一時微増も今月1日現在、793.20トンとなり、横ばい状況。

森さんは、実需筋、中国がどの水準で積極的に買い参入してくるかの見極めどころで、
1250ドルの攻防を確認し、ここを下抜けるようだと
1200ドル接近の局面もあると解説くださいました。
中国勢は価格が安くなれば積極的に買参入してくる特徴があるのですが、、、。

また、長期に及ぶ南アフリカの鉱山ストライキで供給懸念が大きかった
プラチナも下落が続いています。7月2日にドル建て現物価格ベースで
1,517ドル台まで上昇したのですが、ドル高、中国の景気先行き不透明感から下落。
2日火曜には1,401ドル台まで下落し高値から約100ドル以上の下落となっています。
ストライキを材料に買いポジションが偏っていたことも仇となった相場ですが、
やはり、欧州の景気が懸念材料。

欧州はディーゼル車が主流でプラチナ触媒を使うためです。
対ロシア制裁なども、欧州経済にはマイナスとなるなど
ネガティブ材料が多い中、1400ドルまで下げてきましたが、
流石にこのレベルは生産コストラインと言われており・・・。
ここからの見通し、詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

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