金利がテーマとなるも崩れぬ金相場 [大橋ひろこコラム]
2014/04/04(金) 03:03 大橋ひろこ

1月~3月にかけて上昇した金価格が上げ幅に対して50%ほど値を削っています。

2013年12月31日の安値と6月28日の安値でW底を形成、テクニカル面の改善で買戻しから始まった金の上昇はウクライナ問題という有事を材料に騰勢を強めましたが、住民投票を受けたクリミアのロシア併合でトップアウト。


3月19日のFOMCでFRB議長のイエレン氏がテーパリング終了後
おおよそ6か月後には金利が引き上げられるとした旨の発言を
行ったことで、金利がつかない金価格はさらに値を削る展開となりました。

みなさんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は金融・貴金属アナリスト亀井幸一郎さんに
金相場の現状を取り巻く材料と今後の見通しを伺いました。

亀井さんによると今後のポイントは2つ。

ひとつはアメリカの経済指標。

1~3月に指標が悪化したのは記録的な寒波のせいだったと
市場が織り込み始めました。ISM製造業、非製造業景気指数の改善、
雇用指数の改善などを受けて米国株式市場は第1四半期に下げた分を
取り戻す上昇となっており、S&P500、ダウ平均などは史上最高値を更新しています。

株価が上昇する半面で金はさえない値動き。
やはり値動きのいい株に資金が動いてしまっているのでしょうか。

亀井さんは、市場がいよいよ金利引き上げの時期を意識し始めた割には
金価格は崩れていないと指摘。昨年までの弱い地合いであれば
マーケットが金利を話題にし始めたなら、大きな下落に見舞われていたと
思われます。昨年2013年はテーパリング開始時期がマーケットのテーマと
なっただけで金価格は大きく崩れ始めました。


実際にはテーパリングを実施してからは上昇に転じており、
相場は事実よりも、思惑で先行して動くことが改めて確認できる
値動きでしたが、その先を織り込むはずの相場、利上げの思惑が
話題となったにもかかわらず、1300ドルから下が固い印象ですね。

まずは足元の米国の金融政策の行方を占う米国の景気指標が
ポイントとなってきますが、亀井さんは住宅指標があまりよくないことが
懸念材料であるとおっしゃっていました。

また、ウクライナ問題はまだ終わっていないとも。

有事における金の値動きにはついて行ってはいけないというのが鉄則だそうで、
今回も、クリミアの住民投票まででひと相場終わってしまったのですが、
ロシア国内でのナショナリズムの高まりが偶発的な軍事衝突を
招かないとも限らず、有事の金買いはまだ完全に終わったとは
言えないと亀井さん。下値がサポートされているのは
さらなる有事へのリスクを警戒する向きの買いもあるのでしょうか。

中国やインドなどの実需の買いが高値圏では勢いがなくなっているとの
指摘もありますが、中国の香港からの輸入量は増加傾向にあり、
この3月に、中国がどの程度金を輸入していたかに注目だそう。

中国では金価格下落から金現物価格がディスカウントになっていると
報じられていますが、、、。

亀井さんは、大きな上昇となる相場ではないものの、
金価格の下値は限定的だと指摘、今後のポイントを
お話くださいました。

詳しくはオンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞きくださいね。

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