ロシア経済制裁を懸念かパラジウム急上昇 [大橋ひろこコラム]
2014/03/05(水) 20:44 大橋ひろこ
先週末突如ロシアがクリミア半島に軍事侵攻というニュースがマーケットをヒヤリとさせました。リスク回避の円高、株安、そして、有事のドル買いが金価格を上昇させたのです。しかしながらウクライナとの軍事衝突は避けられたことから(情報は錯そうしていますが)一転して、株式市場には買戻しが入り、金は大幅反落となっています。この地政学リスクは今後のマーケットにどのような影響を及ぼすでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオーバルネクストアナリスト東海林勇行さんに
貴金属相場の動向と今度の見通しを伺いました。

そもそも金市場は1月から上昇を開始、寒波の影響なのか米国の経済指標の
悪化を嫌気した株式市場が大幅調整を強いられる中、ショートカバーから
じりじり上昇していましたが、1300ドルどころを走る200日移動平均線を
超えてきてテクニカル面からの心理好転から、上昇が加速、
加えてロシアとウクライナの緊張の高まりが、金価格をさらに押し上げた格好。

東海林さんは、1350ドル超えあたりからETFの買いがピタリと止まっているといい、
COMEXの先物市場での売り玉が買い戻しが一巡したことを考えると、
ここからの上昇には、ETF市場への積極的な資金流入や
もっと積極的な買い材料がないとトレンド継続は厳しいのではと指摘。

ロシアのニュースではパラジウム相場が急騰。
パラジウムは主にロシア、南アフリカ、北米で生産されますが、
中でもロシアと南アで世界供給の約8割を占めています。
米国がロシアに対して経済制裁をすると言う報道があったことで、
ロシアのパラジウム輸出が制限されるとの思惑が広がったようです。

プラチナ相場も底堅く推移、南アの鉱山ストは3週間目に突入。
供給懸念から下がりにくい相場となっています。

ここからのマーケットを見る上では、やはりロシアとウクライナの緊張が
このまま沈静化する方向で落としどころが見つかるのか否かが
金市場、パラジウム市場では最も大きな要因となってきますが、
今週は、ECB理事会や雇用統計といった経済イベントが控えており、
ECB理事会では追加緩和の思惑に対して、どのような決定が下されるのか、
雇用統計では、米国のこのところの景気指標の悪化が寒波によるものなのか、
改善はみられるのか否かで、大きく動くこともあって注目です。

日本は4月から消費税増税となりますが、円建ての金価格の今後は?
今日開幕した全人代では今年の経済成長目標が7.5%と示されましたが、
中国の需要は?ここからの相場の見通しはオンデマンド放送で!


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