足元のドル建て金価格の反転上昇を考える [投資α情報(大橋ひろこ)]
2014/02/14(金) 23:30 大橋ひろこ

2014年に入ってから金価格が上昇してきています。昨年12月31日大晦日に1181ドルと1200ドルを割り込むところまでの急落を見せたのですが、年明けからは上昇が続き、なんと2月13日までで7連騰中。その背景には何があるのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんにお話しを伺いました。

金相場がこれだけの連騰を見せるのは久しぶりですね。
2011年7月には 10連騰する相場がありましたが、もう2年も前のこと。

何故ここにきて、下落が続いていた金が買われているのでしょうか。

亀井さんは、まず、テクニカル要因について解説くださいました。
12月31日には1181.40ドルまで下落したのですが、
ちょうどこのレベルというのは昨年6月28日につけた1179.40ドルと
3ドルに迫るもので、チャート的には綺麗なW底形成です。

不思議ですが、ちょうど半期末であった6月28日(金)と
年末である12月31日に金が売り込まれて最安値を付けたことには
いろいろと意味を含んでいるようです。

ひとまず6月の安値をブレイクすることなく支えられたことが
買戻しのきっかけとなりました。テクニカル主導のモメンタム相場に移行
したということでしょうか。

そして、2014年に入ると、弱い雇用指標などを材料に高値修正局面に
入った株式市場と逆相関の形で金の買い戻しには拍車がかかります。
株式市場が強気の修正に入り、金市場が総弱気の修正相場に入ったと亀井さん。

NYコメックスでのショートカバーが主導となってのショートカバーは
年始グロスショートの312トンが 257トンにまで減少させています。

 また、金のETF市場からの資金流出が続いた2013年でしたが、
ここにきて金保有高の残高減少がとまっています。
SPDRゴールドシェアは昨年末比増加に転じてきました。

亀井さんはこのETF残の変化について、おそらく、リ・バランシングだろうと
指摘、リ・アロケーションによる積極的な買いではないとしています。
リ・バランシングとは、金価格が下落し、安くなることで、保有アセットの
金保有割合が減少することで、組み入れ比率が下がることの修正で
テクニカル的に金買いをするということ。一方で価格の上昇で保有比率が
増加した証券などを売って、金を買うというようなバランシングが
行われたのではないか、ということです。

こうした欧米勢の変化に対して、実需はどう動いているのか。

景気減速が懸念されている中国ですが、とうとう
これまで世界一の金の消費国だったインドを抜いて
金需要トップに躍り出ました。

2013年の中国の金需要は初めて1000トンを超えています。
香港発の輸入統計から2013年の中国の金輸入は
ネットで1157トンと過去最高でした。
これで生産(供給)と需要の双方で中国は世界一です。
景気減速が囁かれていた1年であったにもかかわらず、です。

世界需給はWGCから10-12月期の需給統計が
2月18日(火)に発表されますので注目しておきましょう。

しかし、この週末、また中国のシャドーバンキング問題が
取り沙汰されています。果たして、中国は2014年も金の
消費大国であり続けるのでしょうか。

そして、ここからの金相場展望は?
詳しくはオンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞きくださいね。

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