貴金属市場の動向と今後の見通し [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2020/01/31(金) 00:20 大橋ひろこ

年明け、米国とイランの開戦リスクの高まりからドル建て金価格は1月8日に2013年4月以来の高値1,610ドルを示現。本格的開戦が免れたことや米中通商交渉の第1段階の合意、署名が市場の安心感を取り戻し、金価格は調整を強いられるかに見えましたが、中国武漢で発生した新型コロナウィルス感染拡大が再び市場の緊張を高め、金価格を押し上げています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はみんかぶ商品調査部門アナリスト森成俊氏をお迎えしお話を伺いました。


NY金先物市場では大口投機家の買い越し幅は1月21日時点で
31万7,695枚と高水準。2019年12月31日の32万7925枚が過去最高ですので
現在、投機家らは先物市場でさらなる金価格の高騰を予想していることが伺えます。

金ETFであるSPDRの金保有高は年初から増加傾向をたどっており
1月23日に900万トン台を回復し29日現在、
903.504トンまで積み上がってきました。
機関投資家らの資金も金市場に流入し続けています。


1月FOMCでも金利は据え置かれ、短期金融市場の安定維持を目的とした
資金供給プログラムを少なくとも4月まで継続する方針を明らかにしました。
低金利環境が長期化するとの思惑に加え、FRBのバランスシートの拡大は
当面の間継続されることは金市場にとってサポート要因となります。


またPGM市場にも大きな動きが。
パラジウムは世界的な排ガス規制の強化による需要増加から
先物、現物ともに過去最高値を更新しています。
ドル建て現物価格は今月23日に2,543ドルまで上昇。
昨年1月末は1,340ドル台で取引されていましたので
1年間で約1,200ドルの暴騰となります。

一方でプラチナは冴えません。
金とプラチナ価格は2015年1月に金が1,183ドル、プラチナが1,203ドルで
取引を開始、同年2月に価格が逆転してから5年間、逆ザヤ化現象を継続しています。
年初は金高に加え、パラジウムの暴騰に支援され、1,000ドル台に続伸するも
ただし中国の新型コロナウイルスの感染患者の増加による経済悪影響で
1,000ドル台は維持できず反落してきています。
2020年はETF需要の減少を背景に21トンの供給過剰見通し。

ここからの見通しを森さんに伺っています。
詳しくはSpotifyのポッドキャスト放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

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