貴金属市場の動向と今後の見通し [大橋ひろこコラム]
2019/10/31(木) 20:33 大橋ひろこ

金相場は、今年6月初旬まで1266~1,346ドルのレンジ相場を形成していましたが6月19日FOMCでの声明文が利下げを示唆するハト派の内容であったことからドルの先安感が強まりレンジをブレイク。その後、米中通商交渉への不透明感から9月4日に1,556.65ドルの高値を示現、現在は1500ドルを挟む攻防で再び膠着相場に入っています。

昨日10月30日のFOMCでは今年3回目となる利下げが発表されるも、予防的利下げの終了が示唆されたことから、金相場には大きな材料とはなっていません。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はみんかぶ商品投資部門アナリスト森成俊さんをお迎えしお話を伺いました。

米10年債の利回りは2018年10月には3・2%台まで上昇していましたが、
1年後となる今年10月は1.80%台での推移。
昨年10月は株式市場が大きく崩れましたが、
今年は低金利環境がリスクテイク相場を演出しているようです。

低金利は金市場にとってポジティブですが、
同時に株式市場にとっても支援材料であり、
株も金も高値圏での推移となっています。


NY金先物市場では大口投機家のポジションの買い越しは、
9月24時時点で31万2,444枚まで拡大しました。
現在では、中東情勢の落ち着きから25万枚台にまで縮小していますが
まだ買い越し幅は大きいですね。

金ETFであるSPDRの金保有高は10月30日時点で915.5トンまで増加。
機関投資家らは、金市場へと資金をシフトしている傾向が見て取れます。

GFMSが5月1日に発表したゴールド・サーベイ2019によると、
昨年の各国中央銀行など公的部門での金の需要は536トンとなで、
2017年の366トンから大幅に増加。
2012年に544トンを記録して以来の高水準となりました。
地金、金貨の投資需要が2017年の1,031トンから923トンに減少した分を
補う恰好となっています。


プラチナですが今年3月上旬から4月上旬にかけて南アの鉱山スト、
電力不足による減産など上昇基調となり、
4月8日には昨年5月以来の高値となる915ドル台に上昇しましたが
上昇は長続きしませんでした。
プラチナは中国の景気動向、自動車販売台数がカギを握る側面が大きいのですが
2019年1-9月の中国の新車販売の累計販売台数は10.3%減の1,837.1万台。
減少率は縮小しているが、通年で前年比2ケタ減となる不安があります。

プラチナETFの現物保有量は28日時点でNYが24.34トン、南アが31.70トンです。
6月のFOMC前の6月17日はNYが21.16トン、南アが31.62トン。
金のETF現物保有量が大幅増となったのに対し、プラチナは微増。

プラチナ相場の今後は?!
詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で森さんの解説をお聞きくださいね。

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