高値波乱の金、下落続くゴムここから [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019/10/10(木) 20:06 大橋ひろこ

金はまだ上がるでしょうか?NY金は9/4の高値1566ドルをヘッドとし、8月中旬と9月中旬の高値1550ドルの二つを肩とした三尊天井を形成。ネックラインを割り込んだため、大きく下落するものと覚悟した向きも多いようですが、、、。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はトーキョートレーダーズタイムズ代表 小針秀夫氏をお迎えし
お話を伺いました。


小針氏は5月下旬の安値を起点に9/6の高値にいたるまでの上げ幅300ドルに対し、
高値から1/3押しなら100ドル下げ、1/2押しなら150ドル下げの可能性もある、
としながらも、基本的な上昇トレンドは崩れてないとお話くださいました。

金ETFからの資金流出は見られません。
2018年中央銀行金買いは1971年以来の最高水準に達すしており下値を支えています。
PMIやISMなど米経済指標の悪化が米国経済の先行き不安を高めており
株価急落のヘッジとして金市場にも一定の資金流入があるようです。

また、小針氏にはゴム市況の現状と今後の展望も伺っています。

中国の8月の新車販売台数は前年同月比6.9%減の196万台。
14カ月連続で前年実績を割り込んでいます。
中国経済の減速や米中貿易戦争の長期化を受け、
購買意欲の落ち込みが続いています。
中国政府は消費刺激策を打ち出しているものの、
なかなか需要の拡大につながっていないようです。


1~8月の累計販売台数は11%減の1610万台。
2018年は28年ぶりに前年実績を下回り、19年もマイナスになる見通しです。

こうなると、タイヤ需要の伸びも期待できませんね...。


世界の天然ゴム生産量で計3分の2を占めているタイ、インドネシア、マレーシアは
4月からの4カ月間(2019年4月から7月まで)で輸出を計24万トン削減する
価格支援策を実施してきました。

これは短期的には強気材料ですが、
輸出削減分は在庫となっていただけであり、
これが今後市場に出てくることとなります。

タイは乾季が明けてこれから雨季入りするとともに増産期へと移行するため
シーズナルの部分でも供給が増える時期で
上値が抑えられることとなりますが、、、。


2018年の中国の年間の天然ゴム消費は550万トン。
年間ベースで仮に新車販売台数が前年比10%となった場合の
天然ゴム消費のマイナス幅は55万トンとなる計算です。
国際ゴム研究会(IRSG)は1019年の年初に今年の世界の天然ゴム需給に対し
約30万トンの供給過剰としていますが、
2013年のような80万トンを超える大幅な供給過剰、
あるいは100万トン前後の超・供給過剰の状況となる恐れも。


詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で小針さんの解説をお聞きくださいね。

https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

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