9月FOMCでは市場の予想通り0.25%の利下げが決められましたが、FOMCボードメンバーらのドットチャート、そしてパウエルFRB議長のコメントから利下げ打ち止め感
が。FRBはあくまで予防的、保険的利下げであることを強調していますが、米経済の現状は?!
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエコノミスト・為替ストラテジストのエミンユルマズしをお迎えし
米経済と緊張高まる中東、原油価格の行方についてお話を伺いました。
ISM米製造業景況感指数が分水嶺である50を下回ったことは懸念材料だが
中国やドイツなどと比べ米国にとって製造業はそれほど存在感は大きくないとエミン氏。
製造業の悪化は中国、ドイツ、日本ときて米国が最も遅行しているのでは、
と解説くださいましたが、米製造業の悪化は米中貿易摩擦の影響が顕著。
今年はリセッションのシグナルとされる
米長期債と短期債の利回りが逆転する逆イールドが発生したことも
マーケットの関心を集めていますが、来年大統領選挙を迎える
トランプ大統領にとって、リセッション入りは何としても回避したいところ。
大統領選に向け米中の歩み寄り、妥協点を探しての合意の可能性もありそうです。
またサウジアラビアの石油施設の攻撃による原油の急騰ですが、
エミン氏は原油が高止まりする可能性に言及。
最悪のシナリオでは第3次オイルショックもあり得るとし
今後向かえる最悪のシナリオに備えて世界がオイルの確保に動く
(ヘッジとしての原油買い)だろうと指摘。
何より重大なのが、1期160万円程度の小さなドローン10機による
攻撃を事前に防ぐことができず、世界の原油供給の5%が止まってしまった事実。
フーシ派による犯行声明が出されましたが、
サウジアラビアと米国はイランの関与に言及。
対イラン制裁の強化を発表すると表明しました。
報復には報復を。
攻撃が1度きりで終わる保証はどこにもありません。
ということでトレーダーらは原油ショートしにくくなりました。
WTI70ドル程度までなら原油高でも米経済は耐えうるとしながらも
需要増ではなく、供給不安による原油高はあまりよくないとエミン氏は
お話くださいました。
詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信でエミン氏の解説をお聞きくださいね。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk
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