皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は資源・食糧問題研究所 代表 柴田明夫氏をお迎えしトウモロコシ生育状況と今後の相場展望を伺いました。
USDA米農務省が6月28日に発表した、主要作物の実作付面積は、
ネガティブサプライズとなりました。
トウモロコシ前年比3%増(9170万㌈)
大豆10%減(8000万㌈)
小麦5%減(4560万㌈)
なんとトウモロコシの作付け面積は3%増。
これを受け、週明け7月2日のシカゴ穀物市場では、
トウモロコシ(415セント、前日比▲9.25セント)、
大豆(889、▲14.75)、小麦(511、▲15.5)といずれも急落となりました。
中西部の穀倉地帯では、春先からの大雨・洪水・低温が続き、
4月からのトウモロコシの作付が大幅に遅れ、作付放棄する農家が急増。
米農務省が5月より毎週発表している作付進捗率は
5日23%(平年46%)→12日30%(同66%)→19日49%(同80%)
26日58%(同90%)→6月2日67%(同96%)→16日92%(同100%)、
そして23日時点では96%(100%)と大幅に遅延していたはずですが、、、?!
1980年のデータ収集開始以来、最も遅い進捗率だったのですが
6月末に向けて猛烈に作付けが進んだということなのでしょうか。
作付面積はサプライズの前年比増とはなっていますが、
懸念されるのが発芽進捗率(Corn Emerged)です。
6月23日時点で89%(99%)に留まっているのです。
例年なら7月第1週から2週にかけての時期が授粉期となりますが
今年は作付けが遅れ発芽率も遅れていることから授粉時期が後ずれすると目されています。
7月下旬にずれ込むと、穀倉地帯は高温乾燥リスクが高まります。
この時期の受粉がうまくいくでしょうか?!
授粉期を前に現段階で今年の作付面積を判断するのは難しく、
7月11日あるいは8月12日の需給報告を待つ必要があるとしています。
7月の需給報告発表時点では受粉が始まってもいないかもしれませんね。
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