米中貿易摩擦で急落した大豆ここから
2019/02/07(木) 23:25 大橋ひろこ

2018年春先まで10ドル台で推移していたシカゴ大豆。年央から崩れ出し価格は8ドル50セントを割り込むところまで急落しました。米国が中国向けの大豆輸出に上乗せ関税を賦課して以降、中国の米産買い付けが停止したことを嫌気する形で下落基調が強まったものですが、米中貿易摩擦の雪解け期待から11月初めを底に現在はやや持ち直しています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はよそうかい・グローバル・インベスターズ・インク代表松本英毅氏をお迎えし
大豆相場を取り巻く材料と今後の見通しを伺いました。

米中の貿易協議に関するニュースには依然として敏感に反応するものの、
一方では中国が米産の大口買い付けを行うなど、状況は徐々に変わりつつあります。

中国は米産の買い付け停止以降、ブラジル産を主に買い進めていましたが、
南米産の供給だけでは国内需要を十分に見たすることは難しいのが実情です。


そのブラジルではここへきて乾燥気候が強まっており、干ばつによる作柄の悪化や
生産の減少など、供給不安が高まっており、価格も上昇してきました。

一方で、米国の大豆輸出は中国に対する依存度が高いこともあり、
中国側が米中競技の交渉カードの切り札として、米産大豆の買い付けを使用する可能性は高いと
見られます。1月30~31日の米中閣僚級協議後、中国は米国産大豆500万トンの買い付けを発表していますね。
2月中が、追加関税の猶予期間とされていますが、仮に貿易協議に大きな進展が見られなくとも、
大豆に関しては中国が米産の買い付けを更に増やす可能性は高いと松本氏。

また、先のFOMCでは、これまで金融政策に引き締めバイアスから、中立、柔軟化の姿勢を示すなど
予想外にハト派的な内容となり、低金利、ドル安の思惑も強まってきました。
ドル安の進行を米産の輸出に有利に作用、価格の押し上げ要因となります。

また、季節要因的には新年度作付け面積が意識されますが
2017~18年は大豆作付が増えていたこともあり、ローテーションからは
コーンへの転作が増えるとの見方が大勢。
今後のコーンとの価格比や、生産地の天候によって変化する可能性は高く、依然として流動的ですが
作付が減少するとの見方に変化がなければ、夏場の天候や生育状況次第で
生産が大幅に落ち込むリスクが残り、この点も大豆相場にはプラス材料となってきます。
春にかけて、10ドルの節目を超えて上昇する展開になるでしょうか?!


詳しくはオンデマンド配信で松本さんの解説をお聞きくださいね。

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