追い風が吹き始めた金市場(環境の変化)  [投資α情報(大橋ひろこ)]
2019/01/17(木) 20:21 大橋ひろこ

2018年8月から上昇し始めた金市場。年始早々一時1300ドルに達したものの、1月にはいってレンジ内での膠着状態に入っています。ドル指数が95~97ポイントで高止まりの様相を呈しており、NY金はレンジを放れられずにいますが、2018年にみられたようなドル独歩高による高止まりではなく、ユーロ圏の指標の悪化からユーロ安がドルを支えている側面も。そして、足元では米国指標の悪化も目立ち始めました。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト 亀井幸一郎氏にお話を伺いました。

金市場を取り巻く環境が変化しています。
「決められない政治(政治リスク)」と「FRBの政策転換」が2019年、
金を大きく上昇させるかもしれません。


1.「決められない政治(政治リスク)」

①  英議会はメイ首相とEUとで合意したブレグジット案を否決しました。
翌日、内閣不信任決議は否決されたものの、市場は意外と冷静です。
3月29日のブレグジット期限は延長されるだろう、
まさか、合意なき離脱はとはならないだろうという楽観があるようですが、
亀井氏は期限の先伸ばしはリスクを増大させる可能性があると指摘。


5月には欧州議会選挙が予定されています。
トランプ政権誕生の一躍を担った元主席戦略官、スティーブ・バノン氏が
イタリアやフランスの右派を扇動しているとの話もあるようです。
欧州の右派が「欧州保守改革連合」を欧州議会に送り込もうと画策しており、
選挙によって欧州議会の勢力図が塗り替わる可能性があり、
英国とのブレグジット交渉内容が変わる可能性が出てくるのです。


②  ねじれ議会とホワイトハウスの対峙

すでに27日目に入る一部政府の閉鎖問題。足元では株価も反騰局面にあり、
市場はこの事態をそれほど深刻にはとらえていないようです。
しかし、3月には債務上限問題がやってきます。
米財務省が支出をやりくりすることで、しばらくは大きな問題とならないかもしれません。


しかし、同様に一部政府のシャットダウンが長期化した2011年8月、
格付け会社S&Pが米国債格付けを引き下げたことがありました。

この時、ドルが売られ金は200ドルもの急騰をみせたのです。
今回のシャットダウンは過去最長を更新していますが、
3月の債務上限問題に加え、米国は財政赤字の拡大が
格付け機関の米国債見直しにつながりかねない状況でもあります。


そして、株価の大幅下落が促すFEDの方針転換。
亀井さんは、「企業版資産効果」の逆流のリスクを解説くださいました。
これまでは金融緩和の中で株価上昇と景気拡大の相互循環作用が働いていました。

株価上昇⇒時価総額増大⇒社債発行など資金調達
⇒設備投資、自社株買い⇒株価上昇

これが量的緩和策の終了 ⇒量的引き締め(バランスシート縮小)
     段階的利上げで逆回転 ⇒景気に影響 

亀井さんは利上げの停止だけでは株価の戻りはあれ、
更なる上昇は無理筋だと指摘。
今年はゴールドに大注目です。

詳しくはオンデマンド配信で亀井さんの解説をお聞きくださいね。

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