低迷するゴム市況、現需給と今後の展望 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2018/12/20(木) 20:40 大橋ひろこ

2018年は天然ゴムの供給が豊富であったところに 米中貿易戦争の影響で中国製タイヤの米国向け輸出には、米国輸入時に25%の追加関税をかけることが決まり、ゴム市況には打撃となりました。


以降、米国向けのタイヤの輸出がほとんどなくなり、その分中国のタイヤ生産量が減少することに。さらに中国の自動車生産が9月以降前年同月比マイナスになり、国内の新車用タイヤ生産も落ちてきました。これで天然ゴムの成約量が減り、価格も一段安となっています。




皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は加藤事務所 代表取締役社長の加藤進一氏をお迎えし
世界のゴム需給動向と今後の展望を伺いました。



米国トランプ大統領が1月からの25%追加関税を
90日間猶予するとしたことで、天然ゴム相場価格が反発していますが、
今から天然ゴムを買ってタイヤを作り、
米国に持って行ってもすぐに3ヵ月かかってしまうため、
この価格上昇も限定的とみられます。



価格が低迷すると主要生産国らが価格支援策を打ち出すことで
価格を支えてきた歴史がありますがタイ・インドネシアでは
政府が輸出量を規制することをあきらめたようだ、と加藤氏。



タイ、インドネシア、マレーシア 3ヶ国だけの輸出規制しても
ベトナムや中国など生産国が多様化したことで
効果が極めて限定的なのだそうです。



来年はタイは選挙があるので、農民のために天然ゴムラテックスを買い上げ、
道路のアスファルトに混ぜて消費するとのことを始めているようですが、、、。



主要生産国であるタイ、インドネシア、ベトナムの人件費を考えると、
今の価格では農民の生活費が稼げず、赤字になりつつあります。
この状態が続くと生産者はゴム生産が続けられず、
2019年には供給がやや減る可能性も。

生産者らは米中貿易戦争が終わることを願っているのですが。

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