中国、「ペトロダラー再循環」体制への挑戦 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2018/11/21(水) 19:55 大橋ひろこ


WTI原油は10月3日の1バレル=76ドル台から11月20日の53ドル台まで1カ月間で23ドル強の下落となっています。

11月5日米政権による対イラン制裁が再開されたものの、日本や中国など8カ国がイラン産原油の禁輸措置から一時的に除外されたため、供給ひっ迫懸念が後退。冬場の需要期における過度の供給混乱を避ける狙いがあるとみられるますが、需要期に入れば流れが変わるでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は資源・食糧問題研究所 代表 柴田明夫氏に
足下の原油下落の背景と「中国の人民元建て原油先物取引スタート」について伺いました。



原油下落にはほかにも

① サウジとロシアの増産
② 米シェールオイルの生産増加
③ 米国内在庫の増加(7週連続)
④ 米中貿易戦争による石油需要減退懸念―などが背景。

などの材料が指摘されていますが、
イラン制裁については制裁猶予期間は「180日間」。
来年4月にはイラン産原油禁輸が復活します。


また、12月3-4日の石油輸出国(OPEC)総会で、
2019年1月以降の生産体制について再び協調減産合意への
思惑も高まっていますが、センチメントは著しく悪化しています。
柴田氏の解説をお聞きくださいね。

また、中国・上海市場では今年3月、人民元建ての原油先物取引がスタートしました。


中国はすでに米国を抜いて世界最大の原油輸入国ですが、
最大の輸入国としての立場から価格形成を巡る影響力を拡大し、
ドル一辺倒の原油取引に風穴を開けるという狙いが透けて見えます。

現状では中国の先物取引は個人が中心で投機性に富み
流動性に欠けるなど、影響は限定的ですが
今回の動きは、世界市場で自国通貨人民元の影響力を強め、
「ドル一辺倒」であった原油取引に風穴を開ける可能性が強く、
長期的には原油決済をドルで行う「ペトロダラー再循環」体制への
挑戦であると柴田氏。


1973年のオイルショック後、米英とサウジが結んでこの体制がつくられましたが、
米国は、1971年に金=ドル交換を停止し変動相場制に移行した際、
ドルの国際基軸通貨としての地位を維持するために、
サウジに対し原油価格の引き上げを認める一方、
あらゆる国が必要とする石油(ペトロ)をドルのみで
取引する体制を構築しました。


この結果、産油国は多額の石油輸出収入をドルで手に入れることとなり、
このドル収入が欧米の金融機関を経て米国へと還流、
構造的な不均衡を抱えた米国経済を支えてきたのです。


過去、このペトロダラーから決済通貨をユーロに変えようとした国が
ありましたが、、、、。

詳しくはオンデマンド放送で柴田氏の解説をお聞きくださいね。

コメント