過去最大規模のショートを抱えた金市場 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2018/10/11(木) 20:28 大橋ひろこ

10月10日水曜日、ダウ平均は800ドルを超える大幅下落(3.15%安)となり、翌11日木曜日の日経平均は900ドル超えの暴落となりました。ダウは今年2月のVIXショック以来の下げ幅となり、最高値の26951ドルから5日で1358ドルもの大きな調整となっています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎氏にお話を伺いました。


株とゴールドは教科書的には逆相関とされています。
株の暴落にも、金価格はほとんど動いていません。
COMEX金先物価格は2ドルほど上昇した程度。
株式市場が大きく下落する際には資金の逃避先として
ゴールド市場が受け皿となるとされていますが
なぜゴールドの上昇は限定的なのでしょうか。


亀井氏は、高止まりしているドルインデックスと
米金利について解説くださいました。
特にパウエルFRB議長の講演で、中立金利水準を超えて利上げを進める
可能性あると発言して以降、米金利上昇が加速しています。


ゴールド先物市場はドルインデックスの変動に相関性が高く、
ロボットトレードでプログラムされているようです。
ドルインデックスは10日、11日とあまり大きく動かず
高止まりだったことが、金価格が小動きだった背景にあると思われます。


ただし、金先物市場は過去最高のネットショート。
10月2日時点でロング598トン、ショート666トン、ネットショート68トン。
なんと8週連続での売り越しです。
2001年に7週連続の売り越しがありましたが、それを超えてきました。
1999年以来の記録更新だそうです。


一方、ゴールドのETF市場も4月末の871トンから10月には730トンまで
残高が減少しており140トンもの資金流出となっていました。


ところが、10月10日、まさに米株が暴落した夜のわずか1日で
SPDRスパイダーゴールドシェアのゴールドETF市場の残高が
8.82トンも増加していました。

先物市場がドルインデックスの高止まりで反応が薄かったのですが
ETF市場ではゴールドへの大きな資金流入が見られたのです。


また、米中貿易摩擦の影響が中国の金買いを鈍らせるとの
思惑がありますが、4-6月期の中国需要は落ちていませんでした。
インドも通貨ルピーが安くなる中、買いが鈍っていないとか。


ポイントは過去最高に積みあがったゴールドショートポジション。
きっかけがあれば巻き返しが金価格は押し上げられます。

詳しくはオンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞きくださいね。

コメント