有事の金はなぜ上がらないのか?
2018/09/10(月) 23:40 山本郁
9月第2週の月曜ですが、来週と再来週は三連休の休日なので
日本経済新聞社 編集局 編集委員の 志田富雄さんにお越し頂きました。

今日のテーマは「有事の金はなぜ上がらないのか」
今、米中貿易摩擦、新興国通貨の急落など、世界経済が不透明感に覆われてコモディティー全体に元気がありません。
しかし、「有事の金」もう少し上がってもいいのではないかと思うのですが
直近のNY先物金売買残高は4週連続で売り越し。
ETF主力銘柄のSPDRの残高も750トン前後まで下げてきています。(ピーク時1,353トン)
直近の相場を見ると、NY期近で高値は8月28日の1,217ドル。安値は9月4日の1,189ドル。
やはり低迷感は拭えません。

何故、有事なのに金が上がらないのか、志田さんが各取材先に話を聞いてみたところ
マーケットリスクアドバイザリーの新村直弘代表から取材した
「米国の実質金利(名目金利̠ーインフレ率)の逆相関」という説明が一番納得出来たそうです。

2011~2012年頃までは、米国の金利が低い割に、インフレ期待が高かったので実質金利はマイナスでした。
その時の金価格は1,400ドル以上の高値。
その後、インフレ期待が低下し、尚且つ米金融当局が金融政策の正常化に着手し、利上げに至るわけですが
その過程で名目金利が上がり、一方で原油などが大幅に値下がりするなど、インフレ期待は下がりました。
そして実質金利がどんどん上昇して行き、それに反比例するように金価格が下がって来ました。
ドルとの関係もそこにあり、米実質金利が上がるとドル高になるので、ドル高金安になる傾向になるのです。
米国で実質金利が上昇傾向にある限りは金は更に安値に向かうと考えられます。
しかし、直近の価格は、実質金利から考えた理論値よりはまだ割高傾向にあるそうで
そこには地政学リスクのプラス分が乗っかっている...有事の金の効果は伺えるそうです。

金が割高であることは、他の貴金属の価格と比べてもわかります。
詳しい志田さんの解説はオンデマンド放送でお聴きくださいね。

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