中東情勢の緊迫化とOPEC総会 [大橋ひろこコラム]
2019/10/30(水) 20:11 大橋ひろこ

9月14日サウジの重要原油生産設備へのドローン、ミサイル攻撃で、一時的にサウジの原油生産が日量570万バレル停止したことで急騰した原油価格。ところが、高値は続かず原油価格はレンジ内で膠着気味です。


イエメンのフーシー派が犯行声明を出していますが、実際のところ誰が攻撃したかは不明。国連調査団も調査中だがまだ結論は見えていません。地政学リスクは原油価格の押し上げ要因となりますが、サウジの生産回復が早かったことで、足元では需給が相場のテーマとなっているようです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミスト 藤沢治氏にお話を伺いました。

10月11日には、サウジのジェッダ沖合の紅海でイラン所有のタンカーが
攻撃されて爆発するというニュースがありましたが、
これに原油市場は反応せず。
WTIは$52-57のボックス圏推移しています。

全面戦争はどの国も望んでいないと思われることで地政学リスクが
マーケットに及ぼす影響は限定的とみられることや
世界景気後退への懸念から、世界の石油需要の伸びの鈍化が
原油価格の上値を抑えてしまっているのです。

足下ではOPECプラスが12月5-6日のOPEC総会で
現在の減産枠をさらに強化するとの期待が下値を支えていますが、
加盟国が足並みを揃えられるかは疑問。
藤沢さんは、価格を押し上げるためには
更に日量50万-70バレルの減産が必要だと解説くださいました。

しかし、OPECプラスが減産を継続しても米国の原油生産は増加の一途を辿っています。
8月中旬に新しいパイプラインがパーミアンからテキサスへのパイプラインが操業開始。
年末までにあと2本のパイプライン敷設が完工し操業を開始する予定です。
これによってボトルネックが解消、
生産した原油はどんどん輸出に回すことが可能となっているということです。


OPECプラスの減産、米国のイラン、ベネズエラ制裁の生産減があっても、
米国の原油生産は増加することが、原油の上値を抑えている側面も。

EIAの週間統計では、米国のお原油生産量は日量1,260万バレルで過去最高水準。
石油掘削リグの減少があっても、リグあたりの生産量が増加しているため
原油生産は増加基調にあり、現在では掘削リグ数は生産量との相関性はありません。


ではここからの原油価格展望は?!


詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で藤沢さんの解説をお聞きくださいね。

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