ゴールド市場から資金流出、プラチナとの鞘縮小 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.04/25 大橋ひろこ 記事URL

2019年2月20日、昨年4月以来の高値となる1,346ドル台まで上昇したドル建てゴールド。2月終盤から調整局面入り。4月23日には昨年12月24日以来の安値となる1,266ドル台まで下落しています。年初はゴールドの強気見通しが多かったのですが、、、。


2019年2月20日、昨年4月以来の高値となる1,346ドル台まで上昇したドル建てゴールド。2月終盤から調整局面入り。4月23日には昨年12月24日以来の安値となる1,266ドル台まで下落しています。年初はゴールドの強気見通しが多かったのですが、、、。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はみんかぶ商品調査部門アナリスト 森成俊さんにお話を伺いました。

年初、株式市場が急落したところからスタートしたため
ゴールドには強気見通しが多かったのですが、
新年早々、FRBは年内の利上げに慎重なスタンスに転じると
株式市場はV字回復。ゴールド市場から資金が流出しています。


足下では米国の経済指標も強く、株式市場もS&P500 とNasdaq総合指数が
史上最高値を更新。年内本当に利上げがないのでしょうか。
今後のFOMCの政策は注目です。

NY金先物市場では大口投機家のポジションは
今年1月終盤から買いが増え、買い越し幅は2日19日時点で145,647枚まで拡大、
昨年4月17日以来の高水準な買い越しを記録しました。
3月に入ると手じまい売りが先行、4月半ばにはいると買い越し幅が減少し、
16日現在、5万6,273枚まで急減しています。
投機家の買い玉の減少にも増して売り建て玉が急増しており、
大口投機家の売り建玉は4日9日の94,143枚から126,940枚に増加中。


また、金ETFのSPDR金保有高は4月24日現在、747.87トン。
4カ月前の昨年12月27日の787.67トンと比べ、5%近い減少です。


一方で、プラチナ価格がしっかり。
金とプラチナ価格の逆転現象が長期化、
2月20日には価格差(サヤ)が520ドル以上まで拡大していましたが
足下では390ドル程度にまでサヤ縮小となっています。
米中通商協議の進展で、関税引き上げ延期されることから
自動車向け触媒需要の減少不安後退したことや、
南アの鉱山スト、電力不足による減産などが下値をささえています。

ここからの見通しは?!
詳しくはポットキャスト配信で森さんの解説をお聞きくださいね。

原油上昇~米国によるイラン制裁は実現されるのか [大橋ひろこコラム]
2019.04/24 大橋ひろこ 記事URL


原油が騰勢を強めています。新たにリビアの内乱、スーダン、アルジェリアの懸念が下値を支えてきましたが、4月22日ポンペオ国務長官が、5月2日に失効するイランへの制裁免除国の延長はしないと発言したことから WTI原油価は66ドル台にまで値を飛ばしています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はオイルエコノミスト藤沢治氏をお迎えしお話しを伺いました。

短期的な原油市場の決定要因として、藤沢さんは下記項目を解説くださいました。

強気要因

① OPECプラスの減産続く。

→6月の総会で、日量120万バレルの減産を12月迄の延長を決定するのかが焦点。
 ただし、ロシアは躊躇しており、足並みが揃うかどうかが焦点。

② 米国のイラン制裁免除期限5月2日失効。

→中国、インド、トルコは、免除延長不可に拘わらずイラン原油を輸入。
 米国は、中国への制裁を出来るのか?

③ 地政学的要因 。

→イランとの対立激化。ベネズエラへの米国の制裁。
 ベネズエラの生産量は、日量50万バレルに落ち込む。



弱気要因


① 石油需要の鈍化 世界経済の成長減速

→米中貿易摩擦の激化による世界経済の成長の減速懸念。 

② 米国の原油生産増

→5月のシェールオイルの増産は、記録的な増産と予想(EIA)
7月頃からパーミアンから湾岸へのパイプライン網が増強される。
 今年の米国の原油生産量は、日量 1,240万バレルと予想も上振れの可能性。
 米国からの原油輸出は、年半ばから日量60万バレル程度増加し、
 毎月日量300万バレルを超える可能性も。


③ IEA, EIA最新の月報

→需給ひっ迫の兆候はみられず。

④ トランプ大統領の高値抑制発言

→サウジは、需給をバランスさせると発言。




米国はドライビング・シーズンに入ります。ガソリン価格が高騰しているため
投機筋は、先物とオプションの買いを増やしており、
4月16日時点では、30万枚を超えています。

ここからの価格展望は?!

詳しくはオンデマンド放送で藤沢さんの解説をお聞きくださいね。

高槻氏に聞く「大坂堂島米市場」発祥の経緯と制度 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2019.04/18 大橋ひろこ 記事URL

先物取引の発祥の地は、日本の大阪堂島であるとされていますが、なぜ、大阪だったのでしょう。そして、なぜ米が取引されるようになったのでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
神戸大学経済経営研究所 准教授 高槻泰郎氏をお迎えし堂島で生まれた先物取引とその取引制度についてお話を伺いました。


江戸時代の諸大名は年貢を米で徴収し、現金に換えていましたが
米そのものを動かすには労力も必要ですし、米の保管場所も必要です。

年貢米代金は手形を発行することで簡素化されるようになっていくと
そこに米がなくても手形が売買されるようになっていきます。
幕府は米価格を吊り上げるとして手形を禁じるのですが
市場は諸大名が資金調達を行う金融市場として大きくなっていきました。


当時、米の需給状況によって売りたい時に売れないことを手狭(対義語:手広)と
呼んだそうですが、手形と現金の交換に限定すると取引相手が限られる手狭が起きる、
として、売りと買いの約束を結ぶことで相殺させる帳合米市場へと発展していきます。
帳簿だけで売りと買いを突き合わせるため帳簿米取引、これが先物取引の発祥です。


幕府は、当初、こうした「不実の米商い」を博打に近いとして禁じていたのですが、
享保期に温暖な気候が続き、米が余剰となり米価が低迷、
大名の歳入が目減りすると不実のコメ商売の緩和に動いていきます。
米価を望ましい水準に調整する手段として市場が位置付けられたといえましょう。

今回、高槻さんの本を手にしてとても驚いたのが大阪堂島で発祥したこの先物取引は、
商品先物取引ではない、という記述です。
この帳合米取引は「現受けを想定していない」取引でした。
それは商品の取引ではなく、現在でいう日経225先物など
株価指数先物に近いものだったとか。

高槻さんは、2018年に上梓された「大阪堂島米市場」の中で、
繁栄を極めた米市場の形成の過程を事細かに書かれています。


詳しくはポッドキャスト配信で高槻さんのお話を聞いてくださいね。

本当に景気はいいのか?!株式リスクオンも商品市況は・・・ [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.04/17 大橋ひろこ 記事URL

NYダウは昨年10月3日につけた史上最高値26,951.81ドルに迫りつつあります。今日17日のアジア時間には、中国のGDPが予想を若干上回ったことが好感されて、リスク・オンの動きが継続しています。しかし、コモディティ市況は株式市場ほどには強くありません。堅調推移に見える原油相場もブレントが10月3日の高値まで17%、WTIが同じく16%もあり、史上最高値更新到達にはまだまだ。この背景には、本当に景気がいいのか?!というそもそも論も、、、、。


皆様ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング 主任研究員 芥田知至氏をお迎えし
コモディティ相場の現状と今後についてお話を伺いました。


OPECとロシアなど非OPEC産油国による協調減産が継続される中、
米政府はイランやベネズエラに対する制裁を強化する構えをみせており、
原油供給の抑制が続いていることが原油の下支え要因。


2019年初頭は景気減速懸念がコモディティ市況を暗くしていましたが
足下では中国のPMIや米国の雇用統計など米中の景気指標が好転したことを受け、
原油需要の鈍化観測は和らいできています。


リビア内戦の再激化という地政学リスク要因も加わりしばらくは原油は底堅く推移しそうだ、
としながらも、芥田さんは今後のOPECプラスの協調減産の行方には注意が必要だと指摘。
ロシアが、協調減産から撤退する可能性を示唆しているほか、
IMFが経済見通しを下方修正したように世界景気の先行きにはやや懸念が残っています。


需要が伸びる形でのコモディティ高は景気がいいといえるかと思いますが
景気敏感銘柄とされる銅価格は1月の安値と比べ1割ほど高い程度にとどまっています。
自律反発の域を出ない銅価格ですが電気自動車(EV)関連商品の一角でもあり、
中国の次世代自動車政策と販売台数の推移には注意しておきたい銘柄。
米中貿易協議が長期化し着地点が見えないことも銅価格には重しとなっています。



唯一、長期化する米中貿易協議や混乱を極めるブレグジット騒動が支えとなるのが金。
先行き不透明感は金市場への資金投資をう流します。
ただし、足元では堅調な株式市場へと資金が流れ金価格は軟調。
ここからは米国の金融政策と米金利動向も材料として重要ですが、
ポイントは・・・・?!


詳しくはポッドキャスト配信で芥田さんの解説をお聞きくださいね。

 

水星逆行とゴールド、金/銀異市場間ダイバージェンス [投資α情報(大橋ひろこ)]
2019.04/11 大橋ひろこ 記事URL

金相場は2月20日に年初来高値を更新しましたが、連動性の高いNY銀は年初来高値を更新する事が出来ず、チャートパターンにおける「異市場間弱気ダイバージェンス」が発生。この後、金も銀も急落しNY金は3月7日の1,280.80ドルで年初来安値を示現。これは水星逆行開始日の翌日でした。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日は投資日報社 林知久氏をお迎えしサイクル、アストロロジー
テクニカルから金相場を展望いただきました。

水星逆行期は、「一本調子」「ジグザグ乱高下」「中間点付近で反転」の
3パターンに大別されますが、今回の水星逆行は「一本調子」パターン。
逆行は3月28日に終了しますが、金は3月25日、銀は3月21日に
月間高値を記録しています。そしてここでも「異市場間弱気ダイバージェンス」が発生し、
相場は4月4日まで下落となりました。



しかし、この4月安値で今度は「異市場間強気ダイバージェンス」が発生し
銀は14.86㌦を記録して3月7日の安値(14.985㌦)を割り込み、
年初来安値を更新したのですが金は1,284.90㌦までしか下がらず、
年初来安値を更新していません。



林さんは「これは重要な買いシグナル」であると指摘します。

日足における両相場のチャートパターンは三角保合ですが
金が1月24日の安値1,275.30㌦から安値が切り上がり、
高値が2月、3月と切り下がっているのに対し、
銀相場は高値が2月、3月と切り下がっているのは金と同じでも



安値は1月、3月、4月と切り下がっている状態です。
これは「ウェッジパターン」と呼ばれる線形で、
しばしば相場が急反発する前兆として知られています。



両相場とも現在保合いの上限に迫っていますが、
これを明確に上抜けた場合、金は来週にかけて
1,350㌦付近まで上昇する可能性が。

この上昇見通しをサポートしているのがアストロロジー要因だと林さん。
現在「ヘリオ射手座ファクター」という時間帯に入っており
金とユーロの急変動の特異日です。



ここ最近では昨年10月の急上昇、
今年の1月の急落はこのファクターの影響下にあったとか。
今回のヘリオ射手座ファクターが始まったのは4月4日。



まさに今回金と銀との間で異市場間強気ダイバージェンスが発生した当日で
相場はここから上昇しています。



このファクターは14日に終了しますので
今週末から来週頭のあたりまで上昇が続く可能性があるということに。



そこから一旦反落する可能性はありますが
4月4日の安値を割り込まない限り、金相場は押し目買いスタンス。




林さんには原油相場についても伺っています。

詳しくはポッドキャスト配信やラジフリーで林さんの解説をお聞きくださいね。

 

トランプ政権政策でコモディテイ市況は... [大橋ひろこコラム]
2019.04/10 大橋ひろこ 記事URL

トランプ米大統領は9日、EUが航空機大手のエアバスに支給する補助金が不当だとして「110億ドル(約1兆2千億円)分のEU製品に関税を課すつもりだ」と表明しました。米中貿易協議も長期化の様相を呈する中、米欧の貿易摩擦が強まる懸念も浮上してきました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はよそうかい・グローバル・インベスターズインク代表 松本英毅氏にトランプ政権の政策はコモディティ市況にどのような影響を及ぼすのか、ポイントをお伺いしました。

議会とのねじれ現象という逆風をものともせず、
再選睨んで独自色を更に強めるトランプ政権。

21年の大統領選に向け、再選を狙うトランプ大統領は 株価の更なる上昇と、
外交面での成果をアピールするために外交面では強硬姿勢に出るとの警戒もあります。


米株価は昨年10月以降の急落をほぼ取り戻すまでに回復してきたました。、
大統領選に向けて一段の上昇のためにはインフラ投資などの財政支出が期待されますが
中間選挙を受け、下院を民主党が抑えている中で実現が難しくなっています。


FRBの金融政策、パウエル議長に対する利下げ圧力を更に強めているトランプ大統領ですが、
空席となっているFRB理事に、スティーブン・ムーア、ハーマン・ケインの両氏を
指名する意向を示しています。

両氏ともトランプ大統領の熱心な支持者ですが、
FRB理事としての資質については疑問点も多いとされています。

トランプ政権からの圧力によってFRBが利下げをするなど緩和的となれば
コモディティ市況にとっては強材料となります。

金市場への影響


FRBの緩和転換期待がある限り、基本的な流れは強気。
長期金利の低下とドル安の進行が、投機的な買いを呼び込むと考えられ
貿易交渉に絡んで、大胆なドル安政策を打ち出すことがあれば一段高の可能性も。


ただし、米株高の進行で、リスク資産としての需要が後退するシナリオも。
為替市場では欧州景気の減速懸念が強く、
対ユーロでのドル高の進行が大きな重石となります。

原油市場への影響


OPECが減産体制を維持するなら、価格の下支えとなりますが
トランプ大統領は、原油高の進行を繰り返し牽制しています。

現状ではサウジは減産継続の方針を維持していますが、米国の圧力に屈する可能性も。
4月17日にはOPECの臨時総会がキャンセルされるとの報道もありましたが
今のところは開催される予定となっています。

足下の原油価格上昇で、産油国の危機感が後退すれば減産継続に疑問を呈する声もあり
特にロシアは減産継続には否定的と報じられています。
イラン産原油の輸入に関する免除措置は5月上旬に期限切れとなりますが、
延長の可能性もあるようです。

大豆市場への影響


米中貿易協議では、2025年までに中国が米国商品を
大幅に買い付けることで合意の可能性が期待されています。
知的財産権の問題や中国市場への米国企業のアクセス拡大といった
政治色の強いものに比べ、お金で解決することのできる貿易不均衡の問題は
合意しやすいことが大豆市場のサポート要因です。

中国は大豆の国内需要を南米産だけでは賄いきることが出来ず、
米国産を買い付けせざるを得ないのが実情なのです。

輸出の更なる回復が、中長期的な下支えに新穀の作付状況によっては
動きが不安定になる可能性もあり、天候相場には注目が高まるとみられます。


詳しくはポッドキャスト配信で松本さんの解説をお聞きくださいね。

イラン制裁控え堅調な原油、対してゴム相場の今後は... [大橋ひろこコラム]
2019.04/04 大橋ひろこ 記事URL

WTI原油先物中心限月価格は4月2日に一時62.75ドルをつけ昨年11月以来5カ月ぶりの高をつけました。昨年12月の安値からは20ドル以上もの上昇です。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はトーキョー・トレーダーズタイムズ代表小針秀夫氏をお迎えしお話しを伺いました。


バラマキ財政のツケで、財政赤字が急速に拡大し、年間1000%近いインフレが進行、財政危機の深刻化に陥っているベネズエラ。
加えて米国の制裁措置で石油産業が打撃を受けており、
原油生産が落ち込んでいます。

さらに米政府はイランへの一段の経済制裁を検討しています。
昨年11月が期限だった同盟国へのイランからの原油輸出を禁じる制裁は
180日延長されていましたが、5月にはこれが発動される見込みです。

また、3月のOPECの産油量が4年ぶりの低水準だったと伝えられており、
減産が効いている中でのベネズエラ、イランからの供給不安が
原油高をもたらしています。


中でも、サウジアラビアは3月の原油生産を日量982万バレルとし
4年ぶりの低水準に引き下げているのですが、
サウジの油田の埋蔵量自体が限界点に来ていて
自然現象的に産油量が落ちているとの見方が浮上しているのも気がかり。

サウジの国営石油会社サウジアラムコは約40年前の国有化以降で
初めて利益を公表、債券目論見書によると
ガワール油田の生産能力は日量最大380万バレルで、
市場で広く考えられていた500万バレル超を大きく下回っています。

番組ではここからの原油相場のポイントを伺っています。


そして足下は下落基調を強めているゴム市況。

2月20~21日に開催された国際3カ国協議会(ITRC)で
インドネシアの提案で天然ゴム30万トンの輸出削減策が話し合われ、
5月20日から9月19日までの4カ月間、輸出削減することで合意しました。

輸出削減量内訳は、、、

タイ 12万6000トン(月間3万1,500トン)
インドネシア 9万8000トン(月間2万4500トン)
マレーシア 1万6000トン(月間4000トン)
総合計は24万トン

小針氏は、これは減産ではなく輸出削減であることから、
輸出を減らす分は在庫化されて、
のちのちの供給増の問題につながることは必至であるため
価格押上げ材料とはならないとしていましたが
実際、ゴム価格は3月初旬から下落基調を強めていますね。

一方で天然ゴム生産国連合(ANRPC)は、
2018年の世界の天然ゴム生産量を1396万トン、消費量を1401万7000トンで、
差し引き5万7000トンの供給不足と公表しています。

こうしたなかで、ゴム相場がどのような展開を見せるでしょう。

東京商品取引所が発表した3月10日現在のゴム指定倉庫在庫は
1万0,872トンと、前旬比1,395トンも増加し1万トンの大台を突破。

2月下旬から3月上旬の4旬の入庫量が5,000トンを上回っており、
4月に向けても引き続き入庫が活発化し、
昨年4月20日の1万3,792トンを上回って1万5,000トンに達する公算が強く、
最終的に当限と先限の順ザヤ幅は20円前後に拡大することも考えらると小針氏。
『順ザヤに買いなし』の相場か?!


詳しくはポッドキャスト配信で小針氏の解説をお聞きくださいね。

新村氏に聞く2019年の商品価格展望 [大橋ひろこコラム]
2019.04/03 大橋ひろこ 記事URL

2019年は世界的に景気が循環的に減速するため、需要の拡大は期待できず景気循環系のコモディティ市場は強気できないのですが、供給面に不安を抱えるコモディティは足元堅調です。また政治イベントが多いのも今年度の特徴。英国は、4月12日までに無秩序離脱か、長期残留か、離脱回避かを選択しなければなりませんが、波乱はないのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・リスク・アドバイザリー代表取締役 新村直弘氏をお迎えし
2019年度商品相場の見通しを伺いました。


仮に離脱となった場合、欧州経済は強い影響を受けるため、
景気の減速の影響はじわじわ顕在化することが予想されます。
ただ、リーマンショックの反省から、無秩序離脱となれば
大規模な緩和が起きる可能性は高く、その場合は逆に価格が高騰し、
その後実態経済への影響の大きさが意識されて急落する、となる可能性も。


米中貿易交渉も長期化の様相。また中国の地方政府財政の悪化や
中堅中小企業の業況悪化による、信用不安の拡大懸念も無視できません。


中国の地方政府債務は20兆元弱とみられますが、
隠れ債務を含むとこの3倍はあるのではと指摘されています。
日本円で1,000兆円に達する可能性も?!
中国経済は市場がみている以上に悪化している可能性は無視できません。


1. 原 油

OPECとOPECプラス、サウジとロシアの減産へのスタンスに注目。
ロシアは9月末で減産を終了させると考えられています。

足下はでは減産とベネズエラ、イラン制裁などの供給不安が原油価格を支えていますが
景気が減速する局面では減産効果は限定されることに留意。
米穀がイスラエルに対する過剰な肩入れによる中東情勢悪化などの
リスクプレミアムで価格高騰があっても長続きしないと考えた方がよさそうです。


2.工業金属(銅・アルミ)

インドネシアでフリーポート社のグラスブルグ鉱山が露天掘りから
地下掘削にオペレーションを変更することに伴う減産や
インド、ヴェダンタの銅精錬所が環境問題で停止していることなどの
供給懸念が意識されて下値がサポートされています。

また、ブラジルヴァーレの鉄鉱石鉱山で廃棄対象となる物質を
ためておく尾鉱ダムの決壊事故が発生、環境面が強く意識されていることも
他の金属の供給懸念を強めていることも価格を押しあげています。

供給不安からの上昇という面ではパラジウムの高騰の背景も同様ですが、
需要の伸びが材料ではないことには注意が必要です。

3・ゴールド

強気できるのがゴールド。
ゴールドは基本的に政策金利と期待インフレ率で構成される
実質金利動向が価格を決定すると新村氏。


現状ではFRBの利上げはほぼ打ち止めとみられ長期金利が低下傾向を強めており
原油価格がしっかり推移していることはゴールドの強気要因となります。
政治のイベントリスクもゴールド市場への資金流入をもたらすと考えられます。

そして、足元で注目なのが農産物。
詳しくはポッドキャスト配信で新村さんの解説をお聞きくださいね。

貴金属市場の動向と今後の見通し [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.03/28 大橋ひろこ 記事URL

3月のFOMC声明文が想定よりハト派的であったことで、金相場は3月26日、1,326ドル台まで上昇しましたが、その後ECBもハト派姿勢を明確にしたことからユーロが大きく下落、ドル堅調となったことで、上値追いとはならず。現在、25、50日移動平均線が通る1,306ドル水準をやや上回る水準でもみ合っています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はみんかぶ商品調査部門アナリスト森成俊氏をお迎えし貴金属市場の動向と今後のポイントをお伺いしました。


FRBは2018年には4回の米利上げを実施、昨年秋の時点では
2019年は3回、2020年は1回の利上げを実施との見通しが大勢でしたが
年明け早々にFRBパウエル議長がハト派転換。
3月FOMCでは米国の景気判断も下方修正されており
足下では利上げどころか、年内利下げも織り込み始めています。


米10年債利回りは2.40%割れまで低下。ドル安、金高となりやすい環境です。
中国、ロシア、トルコなどの中央銀行が米国債の保有比率を引き下げる一方、
金の保有比率を引き上げていることも金価格を下支えています。


NY金先物市場の大口投機家ポジションは3月19日時点で88.396枚。
2月中は買い越し幅の減少が続いていましたが
3月FOMC前後から買い越し幅増へ。
多い時は20万枚を超えますので、まだまだ買い余地は残っています。


ゴールドETF市場、SPDR金保有高は3月27日現在、784.26トン。
3カ月前の昨年12月27日の787.67トンと比べ、約1.5%減。
こちらもまだまだ機関投資家らの金買いは旺盛ではありません。


2018年は公的機関、各国中央銀行からの需要が前年比73.8%増の
276.7トンとなったことが需要増の最大要因であり、
これが金の下値を支え続けているものとみられます。

また、金とプラチナ価格は2015年2月に金価格がプラチナを上回り
4年以上、逆ザヤ化現象が続いています。
2月20日には価格差(サヤ)が520ドル以上まで拡大しました。


プラチナ価格は、2月14日まで800ドル割れで低迷していましたが、
米中通商協議が進展の報道を好感し、800ドル台を回復。
南アの鉱山会社のストライキも支援材料として加わり、
2月28日には876ドル台まで上昇しましたが。。。


プラチナは引き続き中国の景気動向がカギを握るとみられます。
詳しくはポッドキャスト配信で森さんの解説をお聞きくださいね。

米国のシェールオイル革命の第2波がやってくる [投資α情報(大橋ひろこ)]
2019.03/27 大橋ひろこ 記事URL

 国際エネルギー機関(IEA)が発表した「Oil 2019:2024年に向けての石油市場の分析と予測」。2019~2024年の国際石油市場における米国の位置と果たす機能を中心に取りまとめたもので、シェールオイル増産とそれが及ぼす石油市場への影響及び石油製品需要構造の変化を予測したものです。ここから見えてくる「米国シェール革命第2波」とは?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギー情報ネットワーク 山内 弘史氏にこのレポートのポイントを解説いただきました。


1. 米国が世界の石油供給増を主導する

2024年の世界の石油供給(生産)量は2018年に比べて
約570万㌭/日ほど増加予測。
このうち約400万㌭/日が米国の増産によるもの。
2018年の米国の原油生産量は1,095万㌭/日、
これが2024年には1,495万㌭/日に。
米国の増産が世界の増産分の70%を占める試算です。


2. 国際海事機関(IMO)の2020年改革
海運業者と石油精製業者は新たなマリーンバンカー油を製造する必要が

2020年から船舶の燃料油に含まれる硫黄分濃度規制が強化されます。
一般海域における燃料油の硫黄分の規制値は現行3.5%以下ですが
これを0.5%としなくてはなりません。

この環境規制に対応するには
① 燃料油の硫黄分を引き下げる
② 船にスクラバーというS分回収装置を取り付ける
③ 燃料をLNGやLPGに転換する
などの対策が求められます。
燃料油を消費する場合は
硫黄分0.5%以下のVLSFOに転換するか
ガスオイルに変えなければならないため、
石油精製業には大変な負担となってきます。

3・世界的に石油需要は化学原料用とジェット燃料用で伸びる

2024年までに世界で50を超える石化プロジェクトが稼働すると
見込まれており、石化製品とりわけ樹脂需要はまだまだ伸びていきます。
世界の石油需要増の30%は石化部門で占められる見込み。

また、アジアを中心に航空機乗客数は飛躍的に増えており、
ジェット燃料油需要の増加も顕著となっています。
インド,中国は年率8%以上の需要増が続くと見込まれています。

一方でガソリン需要はEV自動車の普及や低燃費自動車普及によって,
今後の需要増は年率1%以下となる見込み。


4・石油需要の伸びは年率120万㌭/日,だがまだピークは見えない

 
2018年の世界の石油需要の伸びは前年比130万㌭/日でした。
2020年には130万㌭/日増、2025年は125万㌭/日増、
2024年は100万㌭/日増となる見込み。

 
中国の石油需要は消費効率の改善=省エネの浸透及び
環境政策へのシフト=燃料転換などで,石油需要増は鈍化。
一方、インドの需要 は2024年には現在の中国と同程度規模になる見込み。
米国の需要も堅調で2024年まででは石油需要のピークは見えず
増加が続いていくと思われます。

5・米国のシェールオイルは新たな石油需要見通しに適合する

2018年の石油製品需要のAPI(米国石油協会の定める比重)は
47~48度。これが2024年には50度をやや超えそうです。
これは船舶用燃料油やジェット燃料油やナフサなど需要の軽質化が進むためです。

2018年の石油製品需要の平均硫黄分は0.3%ですが,
需要構成に変化によって2024年には0.2%強程度まで下がる見込み。

実はシェールオイルのAPIは40度台と軽質・超軽質原油。
S分も0.2%程度と低いため
IEAは「シェールオイルは設備高度化等の必要性を減じる。
設備で対応してきた石油精製の逆転が起こる」としています。


6・米国のシェールオイル革命の第2波がやってくる

2019年米国のシェールオイル生産量は850万㌭/日以上になる見込みです。
原油が高価格の環境下では,生産量は更に増加します。
現行50~60㌦/㌭では900万㌭/日前後にとどまっていますが、
70㌦になると1,100万㌭/日に、
80㌦になると1,200万㌭/日の生産増となるとみられています。

シェールオイル増産で米国が石油純輸出国となり、
石油需要の軽質化・低硫黄化で
消費国でのシェールオイルを求める動きが強まれば、
価格が上昇し増産のための投資が進むと考えられています。

2012年以降のシェールガスに端を発するシェール革命が第1波だった
とすれば,これからの増産は第2波ということができる?!

詳しくはポッドキャスト配信で山内さんの解説をお聞きくださいね。

 全83ページ中7 ページ   前の10件 1 2 3 4 5 6 [7] 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 次の10件