ロシア経済制裁を懸念かパラジウム急上昇 [大橋ひろこコラム]
2014.03/05 大橋ひろこ 記事URL
先週末突如ロシアがクリミア半島に軍事侵攻というニュースがマーケットをヒヤリとさせました。リスク回避の円高、株安、そして、有事のドル買いが金価格を上昇させたのです。しかしながらウクライナとの軍事衝突は避けられたことから(情報は錯そうしていますが)一転して、株式市場には買戻しが入り、金は大幅反落となっています。この地政学リスクは今後のマーケットにどのような影響を及ぼすでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオーバルネクストアナリスト東海林勇行さんに
貴金属相場の動向と今度の見通しを伺いました。

そもそも金市場は1月から上昇を開始、寒波の影響なのか米国の経済指標の
悪化を嫌気した株式市場が大幅調整を強いられる中、ショートカバーから
じりじり上昇していましたが、1300ドルどころを走る200日移動平均線を
超えてきてテクニカル面からの心理好転から、上昇が加速、
加えてロシアとウクライナの緊張の高まりが、金価格をさらに押し上げた格好。

東海林さんは、1350ドル超えあたりからETFの買いがピタリと止まっているといい、
COMEXの先物市場での売り玉が買い戻しが一巡したことを考えると、
ここからの上昇には、ETF市場への積極的な資金流入や
もっと積極的な買い材料がないとトレンド継続は厳しいのではと指摘。

ロシアのニュースではパラジウム相場が急騰。
パラジウムは主にロシア、南アフリカ、北米で生産されますが、
中でもロシアと南アで世界供給の約8割を占めています。
米国がロシアに対して経済制裁をすると言う報道があったことで、
ロシアのパラジウム輸出が制限されるとの思惑が広がったようです。

プラチナ相場も底堅く推移、南アの鉱山ストは3週間目に突入。
供給懸念から下がりにくい相場となっています。

ここからのマーケットを見る上では、やはりロシアとウクライナの緊張が
このまま沈静化する方向で落としどころが見つかるのか否かが
金市場、パラジウム市場では最も大きな要因となってきますが、
今週は、ECB理事会や雇用統計といった経済イベントが控えており、
ECB理事会では追加緩和の思惑に対して、どのような決定が下されるのか、
雇用統計では、米国のこのところの景気指標の悪化が寒波によるものなのか、
改善はみられるのか否かで、大きく動くこともあって注目です。

日本は4月から消費税増税となりますが、円建ての金価格の今後は?
今日開幕した全人代では今年の経済成長目標が7.5%と示されましたが、
中国の需要は?ここからの相場の見通しはオンデマンド放送で!


WTI原油高騰の背景、クッシング在庫減少のワケ [大橋ひろこコラム]
2014.02/28 大橋ひろこ 記事URL

WTI原油価格が100ドル台で推移しています。
1月前半はイラン制裁の緩和期待で原油価格は下降しました。イ

ランの核開発問題を受け、米英ロなど6カ国による経済制裁は核兵器、ミサイル、特別な軍事技術などの軍事関連の輸出を禁止し、石油、天然ガス、石油化学製品に投資することも禁止しています。つまり、イランは原油輸出が出来ない状況でした。

この経済制裁の一部解除を受け原油輸出が再開されるとの思惑で、WTI原油は下落したのですが、1月後半に入るとアメリカの寒波の影響で原油が上昇。それでも1月のWTIの平均は、$94.86, Brentの平均は$107.11, いずれも12月より$3程度低下していました。

これが2月に入るとCushingの在庫が減少したことや、
1月下旬からの米国の大寒波で暖房油需要が上がり、
TIは2月10日に$100を超え、19日には、
寒波予想で$103.31迄上昇しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はオイルエコノミストの藤沢治さんに原油価格の動向を
伺いました。

この冬のアメリカの寒波の影響はいたるところで確認できます。
アメリカの経済指標では雇用や住宅、消費などの指標が
著しく悪化していますが、寒波による一時的なものとして
楽観する向きが多いようですが、原油価格も大きく動かしました。

一時的に暖房油使用が増加したことも大きいのですが、
これも寒波による影響が収まれば沈静化すると思われます。

また、クッシング在庫の減少が原油価格を押し上げたとも言われていますが、
これもオクラホマのクッシングから南部のメキシコ湾岸への
キーストーン・パイプラインが開通、稼働開始したことが背景。

オクラホマ州のクッシングにはテキサス州やオクラホマ州などで
生産された原油の貯蔵庫があります。各地からパイプラインで
運ばれてきた原油がこのクッシングに集まることや、WTIの
受け渡しがこの場所であることから、このクッシング在庫の
増減が原油価格を動かす材料となっています。


しかし、これが需要増で在庫減となったわけではなく、
集積所としての役割が分散されたということでの在庫減ですから、
これも後には、買いすぎたという反応が出てくるとの指摘も多いようです。

藤沢さんには需要面ではOECDの経済回復で
意外と堅調とみられるものの、あくまで緩やかなものであるとし、
中国需要の不確定性がポイントになると解説くださいました。
中国は2014年1月、史上最高量の原油を輸入しています。

シャドーバンキング問題に揺れる中国ですが、やはり景気がいい
ということではないようで、藤沢さんの調べによると
備蓄のための原油を大量に買い付けたようだとのこと。
備蓄原油の購入は長期的に起こるものではささそうですね。

供給面が、歴史的エネルギー需給の構造変化をもたらしていることも
ポイントで、米国の原油生産がシェールオイルの生産増によって
大幅に増加しており、米国の原油生産増加は2014年は前年比
日量100万バレル増となる見込み。
これで現在のリビア、南スーダンの生産減少を補うことになります。

イラクの生産増、イランの生産増があれば価格が維持されるためには
サウジが減産しなければならないのですが、サウジはサウジで
日量900万バレル以下には下げたくないと見えて、イラクに減産を要求、
OPEC諸国は高止まりする原油価格で外貨を稼ぎたいのが本音です。

ということで、不確実性の高い需要に比べて、供給は増加の一途。
年末に向けて需給は緩和傾向となることから、原油価格は下落するものと
藤沢さんは解説くださいました。

今年の原油価格の予測、ブレント原油との価格差予想など
詳しくはオンデマンド放送で藤沢さんの解説をお聞きくださいね。

 

プラチナ需給逼迫、暴騰前夜?!原油高に警鐘 [大橋ひろこコラム]
2014.02/26 大橋ひろこ 記事URL

NY金価格は昨年末の12月31日の1181.4ドルから火曜日は1340ドル近くまで、13.2%上昇しています。

金価格は何故上昇しているのでしょう。

皆さんご機嫌化がでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティインテリジェンス社長近藤雅世さんにお話しを伺いました。

近藤さんは金が上昇している要因としてまずはテクニカル要因を指摘。
12月31日の価格は、それまでの底値の1179.4ドルを下回ることなく、
W底を形成。

ワールドゴールドカウンシルの第4四半期の金の需要レポートでは、
昨年10月~12月の間にインドは前期比70トン増の218トン、
中国は8トンの228トン増であったことが確認できます。

香港の金ショップでは、3割増で金が売れているそうで、
英国や豪州の金コインメーカMINT社は金貨が売り切れになり
24時間3交代でも生産が間に合わなくなっているとか。
現物の世界では、金は金価格が底を着いたと判断して、
再び買われ始めていると近藤さん。

投機筋動向を伺うと、12月24日までの週から1週間を除いて
8週間連続でネット買い残が増加しているということで、こちらも買いに
転換している模様です。

近藤さんは金相場は価格が底を打って上がり始めると需要が急拡大し、
需要が急拡大した次の四半期に価格が上昇しています。
つまり、今四半期から来四半期(4~6月期)にかけて
価格はさらに上昇するとお話しくださいました。


そして、その金よりも注目だというのがプラチナです。

南アではプラチナ鉱山会社のストライキが1月20日から始まっていますが、
すでに1カ月以上を経過しているのに、解決のめどが立っていません。

鉱山会社三社は労働組合のAMCUに対して損害賠償を請求する
訴訟を起こしています。労組側は、交渉の場に三社のCEOが
出席することを要求する事態に。

労働組合側も既に10%の収入がなくなっており、組合員の生活が
長続きするとは思えない、ということで、ストライキはそう長くは
続けられないだろうととみられますが、ではストライキが終われば
プラチナ価格は下落してしまうのでしょうか?

しかし、これだけ大きなストライキが起こっているのにもかかわらず
プラチナ価格はそれほど上がっていません。
アングロプラチナムとインパラ、ロンミン三社の生産量は
世界の生産量の4分の3を占めますので、その影響は甚大です。
しかし日本の商品先物市場では反応が鈍いことから
プラチナ相場は大きく動くタイミングが近いと近藤さん。


このストライキの影響で現物の需給が急速に引き締まっており、
南アの鉱山会社によれば、在庫は3月中旬になくなる?!

これが事実ならフォースマジュールが発動される可能性もあり、
そうなれば、現物市場で商品の取り合いになり、
先物市場での現物の引き渡しを要求することになるため、
空売りしている向きは、納会日に現物を調達しなければ、
先物を買い戻すことができなくなる事態もあると解説くださいました。

要するに、今やストライキが終わるかどうかではなく、その後の現物が
払底してしまうことが問題になっていますのだだそうです。

※フォースマジュール=契約を履行できないこと。
契約当事者の帰責自由はないため、契約不履行の損害賠償責任を負うことはない。


また原油市場については、近藤さん、この先下落予想です。

ファンドのネット買い残は5週連続で増加で過去最大。

NYMEX原油の受け渡し場所であるクッシング原油在庫が減ったことや、
寒波の襲来や米国景気が回復しつつあるというのが、原油高要因とされていますが
近藤さんはクッシングの原油在庫の減少は、クッシングから
南部湾岸地帯の石油精製設備へのパイプラインが開通したことにより、
在庫が南部に移動するだけのことであり、見かけ上の問題だそう。

寒波でも暖房油の出荷は増えず天然ガスが増えています。
つまり、米国経済も緩やかな回復に留まっていますし、地政学的リスクも
世界の需給を動かすほどではないとして、今後100ドル以下に下落すると
解説くださいました。

上昇を開始した穀物相場、ここからの材料 [大橋ひろこコラム]
2014.02/21 大橋ひろこ 記事URL
商品市場に資金が流入しているようです。1月に入ってから金価格が上昇を開始し、1300ドル大台を回復する強さとなっているほか、WTI原油も寒波の影響で在庫減との解説から100ドル台へ乗せています。現在は南米産の穀物の収穫期にあたることから売り圧力が強まるとされている穀物相場も2月に入ってから上昇開始。CRBインデックス(商品指数)は300を超え、ここ1年での高値を更新中です。

皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
今回はコンチネンタルライス代表茅野信行さんに
穀物市場の動向と今後の見通しを伺いました。

2月からの穀物の上昇は、ユーロの上昇とピタリと符合しています。
時期的には、南米の収穫期にあたり農家からの売り圧力が強まることから何故上昇しているのか不可解だと茅野さん。


どうやら、穀物が上昇しているということではなく、
ドル安が招いている商品市場への資金流入が背景にあるようです。

ではここからの穀物相場を見る上でのポイントは何でしょうか。

南米産の穀物の収穫が終わると、今度は米国産穀物の作付が注目されます。
毎年3月31日に発表される「作付意向面積」は、アメリカの農家が
今年どの作物を生産するかのリサーチが発表されるとあって、
穀物関係者が注目する材料のひとつです。

昨年2013年はトウモロコシが大豊作でシカゴトウモロコシ価格が急落、
干ばつで高騰した2012年につけた8ドル台から半値にまで下落しました。

価格が安くなったトウモロコシを生産するよりもっと儲かる穀物に
生産を切り換えようとする農家がどのくらいあるか?

現在のところ、安価なトウモロコシよりも大豆や小麦などの穀物の方が
作付面積が増えるのではないかという予想が増えています。

茅野さんは、アイオワのトウモロコシ農家の方
何人かとお会いしてリサーチしたそうですが、
今年もトウモロコシを作付する予定だとか。

実は12月中にすでにトウモロコシの種子を購入済みだそうで、
茅野さんによると、12月中に種子購入すれば、3割引き【早割?】
だとか。種子メーカーも早く売りたいということで、割引するのでしょう
けれど、農家にしてみれば広大な農地全ての種子代は膨大ですから、
少しでも安く抑えたいということなのでしょう。

蓋を開けてみなければ実際に農家がどの程度、生産する穀物をチェンジするかは
わからないのですが、週末には農業観測会議のアウトルックカンファレンスで
おおよその作付意向動向が確認できます。この数字に注目ですね。

投機筋のポジションはショートが解消され途転ロングになっています。
大豆にいたっては17万枚にまでロングが膨らんできました。

短期筋の資金もにわかに商品市場に流入してきましたが、
さて、ここからマクロ要因に加えて、穀物の独自材料がどの程度
相場を動かしていくのか。天候相場を控えて動き出した相場に
今年は大相場の予感?!

詳しくはオンデマンド放送で、茅野さんの解説をお聞き下さいね。

2013の金世界需要減少も潮目の変化 [大橋ひろこコラム]
2014.02/19 大橋ひろこ 記事URL

金相場が1月から反騰開始で、とうとう1300ドルの大台を回復しています。

昨年は12月31日にも1,185.50ドルまで下落し、6月28日の安値に面合わせとなりましたが1,200ドル割れは回避。テクニカル要因の心理的改善と言う指摘もありますが、この上昇の背景は?そしてこの先も続くのでしょうか。



皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオーバルネクストアナリスト森成俊さんにお話しを伺いました。



森さんは、短期筋のショートカバーが入っているとしながらも、
金市場から中期投資資金の流出に歯止めがかかってきたと指摘。



金ETFの金現物保有高は今年1月末には1,136.38トンまで減少しましたが、
2月に入り微増となり18日現在、1,144.55トンに増加しています。


世界最大の金ETFであるSPDRゴールドの現物保有高は
1月末に793.16トンまで減少したが、2月18日現在、801.25トンとなり
こちらも微増傾向にあります。



ETFは年金など機関投資家による中長期マネーが流入してきますので、
これはいよいよ潮目が変わってきたというサインでしょうか?!



ニューヨーク金市場で昨年11月終盤に2万枚台まで低迷した
大口投機家の買い越しが昨年末から増加に転じ、
今月11日現在、71,201枚まで増加。短期資金の流入もみられます。

ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が
18日に発表した2013年の需給統計では
宝飾需要が2012年の1896トンから2209トンに増加したのですが、
投資需要、中央銀行の買いが2012年から急減、総需要は3756トンとなり、
2012年の4415トンから大幅減となりました。


背景にはETF絡みの需要が大幅減となったことが上げられ、
全体の需要大幅減につながったと見られます。



こうした傾向に改善の兆しが見えてきた、と言うことでしょう。



足元の材料は、今夜、日本時間の20日午前4時に
先月28、29日に開催されたFOMCの議事録が公開されます。

量的緩和縮小の継続が再認識されればドル高、商品安の可能性も。
ということで、今夜は要注目です。



東京金先限は昨年12月20日に4,002円まで下落したのですが、
4,000円割れは回避。大納会は4,094円で終了しました。

年明け後は上昇基調となり、1月21日に4,221円の高値をつけた後、
押し目を形成し、今月5日には4,074円まで下落となりましたが、
6日からドル建て現物相場の上げから急騰となり、
18日に昨年9月8日以来の高値となる4,366円まで上昇してきました。

森さんは200日移動平均線が通る4,230円台が支持線で。

今月7日からの急騰前の抵抗線4,221円が逆に支持線になるイメージとし、
今後の金相場も堅調に推移するのでは?とお話しくださいました。

詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きください。

足元のドル建て金価格の反転上昇を考える [投資α情報(大橋ひろこ)]
2014.02/14 大橋ひろこ 記事URL

2014年に入ってから金価格が上昇してきています。昨年12月31日大晦日に1181ドルと1200ドルを割り込むところまでの急落を見せたのですが、年明けからは上昇が続き、なんと2月13日までで7連騰中。その背景には何があるのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんにお話しを伺いました。

金相場がこれだけの連騰を見せるのは久しぶりですね。
2011年7月には 10連騰する相場がありましたが、もう2年も前のこと。

何故ここにきて、下落が続いていた金が買われているのでしょうか。

亀井さんは、まず、テクニカル要因について解説くださいました。
12月31日には1181.40ドルまで下落したのですが、
ちょうどこのレベルというのは昨年6月28日につけた1179.40ドルと
3ドルに迫るもので、チャート的には綺麗なW底形成です。

不思議ですが、ちょうど半期末であった6月28日(金)と
年末である12月31日に金が売り込まれて最安値を付けたことには
いろいろと意味を含んでいるようです。

ひとまず6月の安値をブレイクすることなく支えられたことが
買戻しのきっかけとなりました。テクニカル主導のモメンタム相場に移行
したということでしょうか。

そして、2014年に入ると、弱い雇用指標などを材料に高値修正局面に
入った株式市場と逆相関の形で金の買い戻しには拍車がかかります。
株式市場が強気の修正に入り、金市場が総弱気の修正相場に入ったと亀井さん。

NYコメックスでのショートカバーが主導となってのショートカバーは
年始グロスショートの312トンが 257トンにまで減少させています。

 また、金のETF市場からの資金流出が続いた2013年でしたが、
ここにきて金保有高の残高減少がとまっています。
SPDRゴールドシェアは昨年末比増加に転じてきました。

亀井さんはこのETF残の変化について、おそらく、リ・バランシングだろうと
指摘、リ・アロケーションによる積極的な買いではないとしています。
リ・バランシングとは、金価格が下落し、安くなることで、保有アセットの
金保有割合が減少することで、組み入れ比率が下がることの修正で
テクニカル的に金買いをするということ。一方で価格の上昇で保有比率が
増加した証券などを売って、金を買うというようなバランシングが
行われたのではないか、ということです。

こうした欧米勢の変化に対して、実需はどう動いているのか。

景気減速が懸念されている中国ですが、とうとう
これまで世界一の金の消費国だったインドを抜いて
金需要トップに躍り出ました。

2013年の中国の金需要は初めて1000トンを超えています。
香港発の輸入統計から2013年の中国の金輸入は
ネットで1157トンと過去最高でした。
これで生産(供給)と需要の双方で中国は世界一です。
景気減速が囁かれていた1年であったにもかかわらず、です。

世界需給はWGCから10-12月期の需給統計が
2月18日(火)に発表されますので注目しておきましょう。

しかし、この週末、また中国のシャドーバンキング問題が
取り沙汰されています。果たして、中国は2014年も金の
消費大国であり続けるのでしょうか。

そして、ここからの金相場展望は?
詳しくはオンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞きくださいね。

カナダのシェールガス、米国の対日LNG輸出承認で日本のエネルギー確保チャネル拡大 [大橋ひろこコラム]
2013.09/27 大橋ひろこ 記事URL
今日の日経新聞に、安価な天然ガス調達に向けて、カナダで開かれた安倍首相とハーパー首相との会談でカナダ産シェールガスの対日輸出が2018年末にも実現する見通しという社説記事がありました。現在の主力調達先であるカタール産より4割程度安い価格で輸入できる可能性があるとして注目されていますが、今月9月11日にはDOE(米国エネルギー省)からメリーランド州コーブポイントLNG基地からの対日輸出許可が出されており、着々と日本のエネルギー輸入チャンネルの多角化が進んでいます。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウ常務取締役の山内弘史さんにお話しを伺いました。

今回のDOEからの対日輸出許可は2件目です。

二国間自由貿易協定(FTA)未締結国にも輸出を許可する流れとなってから、
DOEは4件の輸出許可を出していますが、うち日本向けが2件。
1件目は5月17日テキサス州フリーポートLNGで、年間1100万トンが
2017年にも輸出される見込みということで、
その際にも山内さんにご出演いただき解説を頂いていました。

今回のコーブポイントLNG基地からは年間約460万トンが20年間輸出される
見込みですが、価格は米国のシェールガス由来のLNG同様、
原油価格リンクではなく、天然ガス市況を指標価格とするものです。

コーブポイントは北東部5州にまたがる巨大シェール層であり、
埋蔵量、今後の生産量ともに大きな注目を集めています。
環境問題などで掘削が難しい州もありますが、生産急増は時間の問題とされています。
また、すでにドミニオン社がコーブポイントLNGターミナルと州間天然ガスパイプライン網を結合する
88マイルのプイプラインを所有しており、、それが米国最大のシェールガス層である
マーベラス・シェールにもつながっているため、今後一段と規模が拡大されていく可能性が極めて大きく、
非常に早い段階での日本へのLNGの供給が可能になると目されています。

今回の輸出許可で米国での天然ガス・シェールガスの上流開発・流通・液化・LNG輸出の
全段階への参入を果たしたこととなり、いわゆる天然ガスの上流~下流の
一気通関でのバリューチェーン構築がかないました。

日本企業がLNG調達に向けて取り組んでいる他の米国でのプロジェクトとしては、
ルイジアナ州の「キャメロンLNGプロジェクト」があります。
これは三菱商事,三井物産が合計800万トン/年の調達を契約済みで、
東京電力等へ供給予定となっている。いずれも米国政府の輸出承認を申請し、
審査を待っている状況です。

現在はカタール産LNGが主力調達先で、原油価格リンク。
原油価格が高止まりする中で日本のエネルギー確保コストは上昇の一途を辿っています。
これが安価な天然ガスリンクのLNG調達が実現することでコストを抑えることが
可能になると期待されていますが、
山内さんは天然ガス市況は大きく変動する可能性があると指摘。

天然ガス価格はシェール革命で11㌦だったものが4㌦になり、
昨年3月には1.9㌦まで下落しました。
しかし、EIA(米国エネルギー情報局)は2020年4㌦、2020年代半ばには5㌦、
2030年代半ばには6㌦、2040年には8㌦になるとの予測を示しています。
天然ガス市況が値上がりしていくという予想なのです。

輸入が実現する5年後以降、天然ガス価格と原油価格がどのような水準にあるかはわかりません。
本当に安価なままのエネルギー確保が可能になるでしょうか。
何故天然ガス市況が将来上昇するという予想になっているのか、
詳細はオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きくださいね。

また、カナダ産シェールが早ければ2018年末にも輸入実現との報道について、
山内さんは、大型タンカーがつけられる港がなく、港をつくるのも、液化設備を作るのも、
液化設備(港)までシェールガスを輸送するパイプラインを作るのもこれから。
これが5年で完成するのは難しいのではないか、とお話しくださいました。
こうした設備インフラ構築も日本も資金を提供してカナダと共同で作るのです。
安定したエネルギー確保の道は着々と開けていますが、
明日から輸入開始できるというような、簡単なものじゃないのですね。

日本が資源大国になる日?!~金相場のポイント [大橋ひろこコラム]
2012.10/03 大橋ひろこ 記事URL

オーバルネクストアナリスト森成俊さんと  アメリカのお土産のクッキーを差し入れていただきました

今日の日経新聞夕刊に「秋田でシェールオイル」という記事が掲載されました。シェールオイルといえばアメリカ。独自の掘削技術からノースダコタのバッケン油田のシェール層からオイルの掘削に成功し革命が起こっている、という話はこの番組でも何度か取り上げていますが、資源がないといわれてきた日本でオイル生産が可能になるとは。この秋田本荘市のシェールオイルの他にも佐渡沖の海上油田、静岡のメタンハイドレード、南鳥島のレアアースなど日本列島には様々なエネルギーが眠っており、技術革新からこうした資源が採取できる可能性が広がってきているのです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオーバルネクストアナリスト森成俊さんに
貴金属市場の動向と今後の見通しを伺いました。

南鳥島周辺の海底に眠るレアアースは
国内年間消費量の200年分にもなる可能性があり、
中には金や銀も含まれるということで、
日本も金の生産国となる日が来るかもしれません。

その金価格ですが、QE3発動で勢いがついて1700ドル台へと上昇し、
高値水準でもみ合いに入っています。

森さんによると金相場は週足では6週、月足で4カ月連続の陽線引けで
第3四半期の取引を終了しており、トレンドが明確になってきています。
1800ドルの節目は過去に何度も抵抗にあっているために
突破するには時間もかかるかもしれませんが、
ここを年内にも突破できるとの見通しが大勢となってきているようです。

世界の緩和政策で金余りとなる中、
米国の経済指標は景気減速を示す数字が多く、
欧州は南欧各国の債務不安が払拭できず・・・。
中国の景気後退も懸念され始めています。
現状ではドル、ユーロも買えず、金のセイフヘイブン(資金の逃避先)
としての魅力から買われる傾向が強まっているのです。

短期筋も動き出しています。
夏場までは静かで地味な推移が続いていましたが、
QE3への思惑から短期筋が金市場に流入。
8月17日には38万5,434枚まで落ち込んでいた取組高は
9月27日に49万2,149枚まで急増しています。

また世界13カ国に上場している金上場投資信託(ETF)に絡む
現物保有高は10月1日現在1,670.03トンとなり、
9月3日の1,622.13トンより3%増加,中長期資金も動き始めました。

森さんにはプラチナ価格の今後についても解説いただいています。
詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。


金貨が当たる!金上場30周年キャンペーン [大橋ひろこコラム]
2012.03/23 大橋ひろこ 記事URL

今日3月23日は日本の金先物市場の誕生日なんです。
1982年、3月23日に日本に金先物市場が誕生し、今日でちょうど30年。
この30周年を記念して、金貨が当たるキャンペーン実施中。

抽選で5名様に1/10オンス金貨のプレゼントがありますので
是非、ふるってご応募くださいね。
「会員登録して2012年の金相場の見通し」を日記に投稿して
いただければ当たるチャンスが!!

キャンペーンは3月31日まで実施しています。
どしどしご応募くださいね。

TOCOM×みんなのコモディティ
金上場30周年キャンペーン!!
http://money.minkabu.jp/29969


コモディティフェスティバル開催レポート:インタビューも! [大橋ひろこコラム]
2011.09/28 大橋ひろこ 記事URL

9月23日(祝) 東京八重洲ホテルはコモディティ投資交流会に湧きました。

「コモディティフェスティバル2011in東京」

番組でも参加募集のお知らせをさせていただいておりましたが、
沢山のリスナーの方々にご参加頂きました。
遠くからはるばる起こし頂きました皆さま、ありがとうございました。

フェスではお米農家の方にもお会い出来ました。
日本の主食、米作りをされていらっしゃる方が、このイベントに関心を持って
くださったことをとても嬉しく思っています。

米先物トークセッションでは
コンチネンタルライスの茅野信行さん、
丸紅経済研究所の柴田明夫さん、
立正大学教授の林康史さんに
米価格の変動要因や、何故今米先物取引なのか、
また主食を投機にするなという反対意見もある中、
今回の上場のもつ意味などを教えて頂きました。
時代は大きく変化しています。食料自給率40%とされる日本、
世界は食料争奪戦に入っている中で米あまりが指摘されている現状、
いろいろと考えさせられました。
それと、お米の価格は天候要因はほとんど影響しないのだそうです。
93年の冷夏は例外中の例外の事態だったのですね。

そして、イベント中にも大きな動きとなっておりました。
WGCの豊島逸夫さん、
マーケットストラテジーインスティチュート亀井幸一郎さん
スタンダードバンクの池水雄一さんによるGOLDトークセッション。
欧米の財政、債務問題がマーケットにじわじわと
インパクトとなってきていましたが、
金市場は突然ドラスティックな下落に見舞われ、
流石にここからの強気に自信を失ったという
投資家の皆さんが多かった中での「中長期上昇継続」見通し。
換金売りにさらされた足元のマーケットは
バーゲンハントの絶好の機会?!何故この下落なのか、
そして何故ここからも金市場に資金が入るのか・・・。
もともと仲の良いお三方のトークはまさにマイクの奪い合い!!
大いに盛り上がりました。

また、参加いただいたゲストの先生方の著書、
iPad2やコーヒーメーカー、金箔USBメモリなどが当たる
プレゼント抽選会でも当たった方が
本当に嬉しそうなお顔をされていたのが印象的でした。

ラジオNIKKEIマーケットトレンドチームは会場内で
ゲストの先生方、参加された個人投資家の皆さんに
インタビューを敢行!!
画面右上にございます「今すぐ聴く!オンデマンド」
「マーケット・トレンド(「コモフェス」特別編)」
から聞くことができます。

Podcastでもお聞きいただけます。
▼ラジオNIKKEI:
「マーケット・トレンド“コモフェス(特別編)”」音声レポート
  http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trend/trend-110927b.mp3

参加ゲストの先生方のミニ相場観が凝縮されてます。
また一般参加の個人投資家の皆さんが今注目されている銘柄なども
伺っており、会場の雰囲気も伝わる「音レポ」となっています。

また下記にコモフェス開催レポートがございますので御覧ください。
▼公式サイト:「コモディティフェスティバル2011 in 東京」開催レポート
  http://www.cfes.jp/report.htm
▼グッドウェイ:コモフェス2011取材レポート スペシャルバージョン(動画あり)
  http://goodway.co.jp/fip/htdocs/pr/20110923/

この度はイベント開催に協力下さいました関係各所の皆さま、
本当にありがとうございました。
そしてお忙しいところを会場にお集まり頂きました投資家の皆さま、
本当にありがとうございました。
どうぞ引き続き「マーケットトレンド」をよろしく御願いたします。
大橋ひろこ


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